敷地面積198m2、建築面積147m2、延床面積157m2。RC造+木造2階建て。
敷地は玉川上水の緑道に面する風光明媚な場所。
(販売価格1億1800万円。7月31日現在)
敷地は玉川上水の緑道に面する風光明媚な場所。
(販売価格1億1800万円。7月31日現在)
細長いアプローチのある旗竿敷地。ハナミズキをくぐると大きな庇を設けたポーチが現れる。
玄関扉を開けるとゆったりとした玄関ホールはモルタル仕上げ。どの辺りで靴を脱ぐかは住み手に任せ、土間空間として半屋外的に使える雰囲気だ。左はトイレで、内側にもう一枚戸がある。
土間を抜けると明るい空間が視界に入ってくる。
中に入ると、吹き抜けを中心に階段を据え、上・前・左右と立体的に空間が広がっている。
既存では吹き抜け空間が中庭のようなサンルームになっていて、その1階部分4面をガラスとアルミサッシュが囲っていた。
1階の躯体は既存のままRC造だ。
吹き抜けに面した開口は全てガラス引戸。開けても閉めても大きなひとつの空間になる。
2階へ。この吹き抜けがサンルームだった既存では、家の中心に在りながらひとの動きを遮るような存在であった。リノベにより階段をここに移し、動線の中心として生まれ変わった。
2階へ上がり振り返る。ガラスを支えるスチールサッシュはきれいに補修した。またペアガラスに入れ替えると重量が増えるため、既存ガラスの外側にポリカで2重構造にした。
2階は梁や柱を見直し、その分構造用合板でパネル構造にすることで強度を上げた。
奥は水回り。右に覗くハシゴからはロフトへ通じる。
水回りは、広い! ここも単に顔を洗ったり、用を足したりだけの用途に縛られないようにしたそうで、「ソファを置いて本を読んだりするのに使っても面白いですよね。」と納谷新さん。
浴室を出た向かいはキッチン。
こちら側は合板に半透明の白が塗装され柔らかい雰囲気に。
キッチン側はいわゆるLDKとして活用出来そうだ。
天井は既存では左から右への片流れだったが、この広い空間を何となくゾーニングするように、手前から平、切妻、片流れと屋根形状で差を付けた。
右からはバルコニーへ出られる。
緑道から。三角のバルコニー部分は増築した。
夏場のきつい西日は木々が優しく遮ってくれる。
納谷新さん。「初めこの建物を訪れた際、大きなサンルームがあるにもかかわらず何故か薄暗い印象でした。また個性も強く住み手を選ぶような設計の建物でしたので、マイナスの作業を積み重ねてニュートラルな状態にし、どなたが住み手になっても気持ちいいと思ってもらえるようにしました。そして、この周辺環境による住宅地と別荘地との中間的な雰囲気も大切にしました。」
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