猿田仁視/キューボデザイン建築計画設計事務所(Hitoshi Saruta / CUBO design architect)による自邸兼アトリエと、隣家の内覧会が同時に開催された。場所は神奈川県大磯。
猿田さんの自邸兼アトリエの 'cnest'。左側のボリュームが自邸、右側がアトリエ。奥に見えるもう一つの三角屋根の方が依頼されて設計した住宅 'SOL'。
高低差14mの急斜面を持つ崖地に、空中に大きくせり出している。
鳥の巣箱をイメージした外観。まずはアプローチから左手の自邸へ。高低差のある敷地のためエントランスは2階になる。
エントランスを抜けるとLDK。コンクリート製のキッチンカウンターと木製のダイニングテーブルが一体になっている。
手洗いはこの位置にあると意外と便利。
東側に緑豊かな山並み、南側は遠景に相模湾を臨むことができる。
階段室はオブジェのような佇まい。パープルはよく使うカラーとのこと。
階段を降りると奥行きが8mあるベッドルームと、奥にウォークインクローゼット、右にサテン仕上げのウォールナットの引戸を開けると水回り。
広々とした水回り。
崖側の外観はこのようにLDK部分は完全に宙に浮いている。
4mせり出した軒には念のため補助的に柱を立てたが、柱がなくてもキャンティレバーで支持されている。軒裏には周囲の植物が反射して緑色になるよう意図的に一番光沢のある撥水剤を選択した。
アトリエ側のボリュームへ。手前には元から生えているモミジをそのまま活かした。
アトリエにはガレージからも入れるが、ボリュームの間にある階段を上がってエントランスがある。
切り妻の形がくっきり表れたアトリエ。以前のアトリエは海が目前にあり賑やかであったので、今回は海までの距離感が丁度良い場所に新しい拠点を設けた。
床は芝生をイメージしたカーペット、左に見える階段は倉庫へ。
次に 'SOL' へ。施主は30代ご夫婦。自邸設計中に依頼を受け、話を聞くと偶然敷地が隣だった!
LDK。床、キッチンカウンター・ダイニングテーブル、 階段も全てモルタル仕上げで無駄を削ぎ落とした。
三方向に大きな開口をもつLDK。海側には二つの正方形の窓。あえて全面開口にせず、色々なところに立ってトリミングされた景色を楽しめるようにした。
バルコニー。
ダイニングの階段を上がったところにもバルコニーを設えた。cnestのフォルムがよく分かる。
反対にcnestから見るとこのように。
1階は一転濃い色彩を多く使っている。三つ目のバルコニー、寝室、水回り、予備室などがあり、ここでも様々に切り取られた景色を取り入れる工夫がなされていた。
猿田仁視さん。「偶然にも我が家cnestとクライアントのSOLを同時期に進めることが出来たので、どちらからも海側の景色を仲良く臨めるように設計できました。三角屋根も、ここの地形に違和感無く馴染んでくれているように感じます。」
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