進藤強/BE-FUN DESIGNによる板橋区の集合住宅「feel CnB」
既存では木造の建物が3棟建ち、周囲に鬱蒼と草木が生えていた。その状態で売りに出されていたのを進藤さんが見つけ、事業計画を立てたうえでオーナー候補に提案し、プロジェクトがスタートしたという。
既存では木造の建物が3棟建ち、周囲に鬱蒼と草木が生えていた。その状態で売りに出されていたのを進藤さんが見つけ、事業計画を立てたうえでオーナー候補に提案し、プロジェクトがスタートしたという。
写真は敷地の下側(西)から、解体が終了し更地になった状態。
平面は何とこのような形。さらに断面が南へ北へ複雑にからまっている。
6つの棟が接続したような外観が階段状に連なる。
アパート名の「BnC」は「Bicycle and Cat」の意だ。つまり自転車好きや猫好きが暮らしやすいアパートとなっている。階段には自転車用にスロープをつけた
南北共に敷地内通路を設けそれぞれ路地のような風景を作りだしている。
既に入居がはじまっているが、この日は4住戸の見学ができた。
西側は暗渠になった緑道に面しているが接道はできない。
公開空地にできれば近隣にも親しまれる路地になりそうだ。
北側の4号室。土間や壁面ラックに自転車を置くことができる。
左の引戸がトイレ、奥に洗面と浴室。
洗面室の足元にキャットドアが付き、洗面台の下にトイレを置くことができる。
2階は収納と洗濯機のスペースのみ。
3階はLDK。L字を逆さにしたような断面で構成されているため、奥の開口は南に面している。
この住戸はモデルルームとして家具が設えてある。
ダイニングキッチンの上は、、、
ロフトのベッドスペースに。3階はスキップしながら3層を構成している。写真ではなかなか伝わらないが、垂直方向の迷路のような面白さ、日常に変化が感じられるようにしてあるのだ。
東端の13号室。玄関を入ると螺旋階段と土間のみ。自転車がおける広さだけが取られている。全住戸で、2階若しくは3階に寝室が配置できるよう、1階は居室としての選択を排除しているのだ。
手前に、猫が外へ逃げないようにスクリーンゲートが付いている。
2階はキッチンと洗濯機置き場。
トリプレットの3階を見上げると何やら造作物が現れたが、、、
キャットウォークだ。左手前は透明アクリルになっており、肉球を眺めることができるというマニアには堪らない "設備"だ。
敷地と同じような変形の部屋だが、二面に開口があり明るく、バルコニーもつき開放的。
21号室はメゾネット。キャットウォークが付くのは、南側に玄関がある住戸。
こちらは別パーターン。
2階から垂直に上がり、、、
ロフト高さで水平に移動する。ここに寝ていると下から猫が上がってきて、横から眺めながら布団に潜り込んでくる、といったストーリーが目に浮かぶ。
18号室。階段を上がってバルコニーに出るのは、その下に別住戸のロフトがあるため。
これらのキャットウォークは半分の住戸に設えてある。また、飼える猫の頭数も住戸によって制限があるそうだ
進藤強さん。「複雑な敷地条件、法令、収支計算、立地、ニーズなど様々な要件を勘案し、最適解ともいえるアパートを提案できました。一見不合理で、住宅や集合住宅を建てるには無理があるような土地でも、その良さやここでできることを掘り起こし、プロジェクト化できるのは建築家ならではの仕事ではないでしょうか。」
【feel CnB】
設計監理:進藤強/BE-FUN DESIGN + 湯本峻大/Nomadic
構造設計:安藤耕作構造計画事務所
施工:環境クリエイト
平面は何とこのような形。さらに断面が南へ北へ複雑にからまっている。
6つの棟が接続したような外観が階段状に連なる。
アパート名の「BnC」は「Bicycle and Cat」の意だ。つまり自転車好きや猫好きが暮らしやすいアパートとなっている。階段には自転車用にスロープをつけた
南北共に敷地内通路を設けそれぞれ路地のような風景を作りだしている。
既に入居がはじまっているが、この日は4住戸の見学ができた。
西側は暗渠になった緑道に面しているが接道はできない。
公開空地にできれば近隣にも親しまれる路地になりそうだ。
北側の4号室。土間や壁面ラックに自転車を置くことができる。
左の引戸がトイレ、奥に洗面と浴室。
洗面室の足元にキャットドアが付き、洗面台の下にトイレを置くことができる。
2階は収納と洗濯機のスペースのみ。
3階はLDK。L字を逆さにしたような断面で構成されているため、奥の開口は南に面している。
この住戸はモデルルームとして家具が設えてある。
ダイニングキッチンの上は、、、
ロフトのベッドスペースに。3階はスキップしながら3層を構成している。写真ではなかなか伝わらないが、垂直方向の迷路のような面白さ、日常に変化が感じられるようにしてあるのだ。
東端の13号室。玄関を入ると螺旋階段と土間のみ。自転車がおける広さだけが取られている。全住戸で、2階若しくは3階に寝室が配置できるよう、1階は居室としての選択を排除しているのだ。
手前に、猫が外へ逃げないようにスクリーンゲートが付いている。
2階はキッチンと洗濯機置き場。
トリプレットの3階を見上げると何やら造作物が現れたが、、、
キャットウォークだ。左手前は透明アクリルになっており、肉球を眺めることができるというマニアには堪らない "設備"だ。
敷地と同じような変形の部屋だが、二面に開口があり明るく、バルコニーもつき開放的。
21号室はメゾネット。キャットウォークが付くのは、南側に玄関がある住戸。
こちらは別パーターン。
2階から垂直に上がり、、、
ロフト高さで水平に移動する。ここに寝ていると下から猫が上がってきて、横から眺めながら布団に潜り込んでくる、といったストーリーが目に浮かぶ。
18号室。階段を上がってバルコニーに出るのは、その下に別住戸のロフトがあるため。
これらのキャットウォークは半分の住戸に設えてある。また、飼える猫の頭数も住戸によって制限があるそうだ
進藤強さん。「複雑な敷地条件、法令、収支計算、立地、ニーズなど様々な要件を勘案し、最適解ともいえるアパートを提案できました。一見不合理で、住宅や集合住宅を建てるには無理があるような土地でも、その良さやここでできることを掘り起こし、プロジェクト化できるのは建築家ならではの仕事ではないでしょうか。」
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設計監理:進藤強/BE-FUN DESIGN + 湯本峻大/Nomadic
構造設計:安藤耕作構造計画事務所
施工:環境クリエイト
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