堀内雪+堀内犀/スタジオCYの東京 狛江のアトリエ兼自邸「多摩川の家」を見学してきました。
小田急小田原線 和泉多摩川駅から徒歩15分程。
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敷地面積149m2、建築面積75m2、延床面積147m2。S造3階建て。
ファサードは南を向く。グレーに塗装されたレッドシダーの下見張りと、製作による紺色のスチールサッシュ。3階は漆喰で仕上げた。
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家の前はすぐに多摩川で、遙か500m先の対岸まで人工物が無いロケーション。
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ガレージにはご主人であり、仕事のパートナーでもある堀内犀さんの愛車、カワサキW1S。奥に勝手口。
前庭にはテラスを設え、両開きの扉を通じて連続する。
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エントランスからは土間のダイニング。その奥に中庭、右奥にはキッチンが見える。
ダイニングであり、接客スペースであり、趣味のスペースであり、二人の好きな物がそこかしこにディスプレーされている。
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前庭のテラスから土間、中庭へと連続するため、過ごしやすい季節には開け放ち、ピロティのような空間にできる。
壁際に鎮座するのはビンテージのステレオレコードプレーヤー。イギリス製でステレオ録音されたレコードを再生できる初期のものだそうだ。
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両開き扉を開放するとこのように。風や光をたっぷり取り込むことができる。
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キッチンへは土間から下足を脱いで一段上がる。
黒皮ままのスチールをメインの素材にした空間だ。カフェにできるよう計画されており、先のダイニングも客席として使われることになる。
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造作したスチール製の棚やキッチンカウンター。トグルスイッチがアクセントだ。
飲食店の営業ができるようキッチンには仕切りも備えてある。
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そしてキッチンカウンターには業務用のコーヒーサイフォンやミル、ロースターが置かれ、すでにカフェの雰囲気だ。
中庭を介した光と、右手裏庭の開口からの光も入る。
右奥には和室、さらに右には来客用のトイレ。
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スチールのアングル材で製作したキッチンカウンター。天板にステンレス、その上に浮くようにセットされた天板は古材で、ベイマツ材でアメリカの住宅で梁として使われていたものを流用した。
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どこにいても二人の気配が感じられるよう2階の床や、廊下が持ち上げられ隙間が見える。ハイサイドと合わせ視線が抜け開放感たっぷりだ。
キッチンの製作はリネアタラーラ。
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明るく広々とした来客用トイレ。紫の差し色や、遊び心が感じられるデザイン。掃除が容易になるようCATALANOの壁掛け便器を選んだ。
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和室は客間としても使う。床の間は土壁の左官仕上げに、床柱はツバキ。
建具は京都の古建具屋で見つけ、それに合わせ開口を設計した。
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雪見障子(雪さんを見る)。障子の上部は、光量を増やすために "ハイサイド障子"としたが、下の古建具に合わせ製作したそうだ。
左の襖には唐紙が貼られている。
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2階へ。16mmの鉄板を使って殆ど振動が気にならない階段。
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階段から見下ろすキッチン。もちろんこの後美味しいコーヒーを淹れていただいた。
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階段を上がると正面にアトリエ兼リビング。押しても引いても開けられようフロアヒンジの扉を採用。
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2階からは土手の上に視線が抜け、夏には一面緑の景色を眺めることができる。
「当然この景色を眺める大開口にしたいが、ここは別荘地ではなく、あくまでも日常の生活空間であることからフラットな全面開口は避け、敢えてフレームで区切ることで、外のスケール感と中のスケール感が対比できるようにした。」と堀内さん。
機能的な開きをデザインに活かしつつ、両開き、滑り出し、フィックスを選んだ。
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アトリエでもあることから、このスペースは天井高も取れファクトリー感を出すためにもデッキプレート、鉄骨、エアコンは被覆しなかった。
左にキッチンがあるのは、1階のキッチンが本格的にカフェとして機能した場合、こちらを日常のキッチンとするためだ。
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宙に浮くような木の箱は収納で、外壁に使ったレッドシダーを細く裂いた際の廃材を利用した。下にはキッチンが覗く。
渡り廊下の先は水回りと、右奥に3階への階段がある。
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水回り。洗濯、洗面、トイレはワンルーム。北側の奥に位置するが、開口を多く設け通気と採光はたっぷり。
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浴室は中庭に面する。アトリエ・リビングより2段上がっているため、ここからも多摩川が望める。
壁と床の一部に十和田石を使った。十和田石の肌触りは浴室にとても合うが、掃除などのメンテナンス性を考慮し床は足が触れる部分のみとした。
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3階寝室。1日の終わりにホッと寛げる優しい空間に設えたという。壁は珪藻土で調湿に配慮。
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この家はとにかく居場所が多く、しかもそれぞれの性格が異なる。
開口にはグリーンのレースカーテンと遮光ブラインド。
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ルーフバルコニーには芝生が張られ、多摩川と連続するような景色が得られる。
ここからは富士山も望め、何カ所もの花火大会を見ることができるという。
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堀内雪さんと、堀内犀さん
「土地探しをしているときに奇跡的に出会った場所です。この環境を活かしながら、前庭、中庭、裏庭を介して光や風が心地良く抜けるよう計画しました。1階、2階、3階と機能や用途が変わりながら、カラーも変化することで、それぞれの場所で違った楽しみ方ができるようになっています。」と雪さん。
小田急小田原線 和泉多摩川駅から徒歩15分程。
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敷地面積149m2、建築面積75m2、延床面積147m2。S造3階建て。
ファサードは南を向く。グレーに塗装されたレッドシダーの下見張りと、製作による紺色のスチールサッシュ。3階は漆喰で仕上げた。
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家の前はすぐに多摩川で、遙か500m先の対岸まで人工物が無いロケーション。
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ガレージにはご主人であり、仕事のパートナーでもある堀内犀さんの愛車、カワサキW1S。奥に勝手口。
前庭にはテラスを設え、両開きの扉を通じて連続する。
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エントランスからは土間のダイニング。その奥に中庭、右奥にはキッチンが見える。
ダイニングであり、接客スペースであり、趣味のスペースであり、二人の好きな物がそこかしこにディスプレーされている。
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前庭のテラスから土間、中庭へと連続するため、過ごしやすい季節には開け放ち、ピロティのような空間にできる。
壁際に鎮座するのはビンテージのステレオレコードプレーヤー。イギリス製でステレオ録音されたレコードを再生できる初期のものだそうだ。
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両開き扉を開放するとこのように。風や光をたっぷり取り込むことができる。
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キッチンへは土間から下足を脱いで一段上がる。
黒皮ままのスチールをメインの素材にした空間だ。カフェにできるよう計画されており、先のダイニングも客席として使われることになる。
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造作したスチール製の棚やキッチンカウンター。トグルスイッチがアクセントだ。
飲食店の営業ができるようキッチンには仕切りも備えてある。
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そしてキッチンカウンターには業務用のコーヒーサイフォンやミル、ロースターが置かれ、すでにカフェの雰囲気だ。
中庭を介した光と、右手裏庭の開口からの光も入る。
右奥には和室、さらに右には来客用のトイレ。
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スチールのアングル材で製作したキッチンカウンター。天板にステンレス、その上に浮くようにセットされた天板は古材で、ベイマツ材でアメリカの住宅で梁として使われていたものを流用した。
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どこにいても二人の気配が感じられるよう2階の床や、廊下が持ち上げられ隙間が見える。ハイサイドと合わせ視線が抜け開放感たっぷりだ。
キッチンの製作はリネアタラーラ。
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明るく広々とした来客用トイレ。紫の差し色や、遊び心が感じられるデザイン。掃除が容易になるようCATALANOの壁掛け便器を選んだ。
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和室は客間としても使う。床の間は土壁の左官仕上げに、床柱はツバキ。
建具は京都の古建具屋で見つけ、それに合わせ開口を設計した。
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雪見障子(雪さんを見る)。障子の上部は、光量を増やすために "ハイサイド障子"としたが、下の古建具に合わせ製作したそうだ。
左の襖には唐紙が貼られている。
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階段から見下ろすキッチン。もちろんこの後美味しいコーヒーを淹れていただいた。
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2階からは土手の上に視線が抜け、夏には一面緑の景色を眺めることができる。
「当然この景色を眺める大開口にしたいが、ここは別荘地ではなく、あくまでも日常の生活空間であることからフラットな全面開口は避け、敢えてフレームで区切ることで、外のスケール感と中のスケール感が対比できるようにした。」と堀内さん。
機能的な開きをデザインに活かしつつ、両開き、滑り出し、フィックスを選んだ。
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アトリエでもあることから、このスペースは天井高も取れファクトリー感を出すためにもデッキプレート、鉄骨、エアコンは被覆しなかった。
左にキッチンがあるのは、1階のキッチンが本格的にカフェとして機能した場合、こちらを日常のキッチンとするためだ。
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宙に浮くような木の箱は収納で、外壁に使ったレッドシダーを細く裂いた際の廃材を利用した。下にはキッチンが覗く。
渡り廊下の先は水回りと、右奥に3階への階段がある。
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水回り。洗濯、洗面、トイレはワンルーム。北側の奥に位置するが、開口を多く設け通気と採光はたっぷり。
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浴室は中庭に面する。アトリエ・リビングより2段上がっているため、ここからも多摩川が望める。
壁と床の一部に十和田石を使った。十和田石の肌触りは浴室にとても合うが、掃除などのメンテナンス性を考慮し床は足が触れる部分のみとした。
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3階寝室。1日の終わりにホッと寛げる優しい空間に設えたという。壁は珪藻土で調湿に配慮。
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この家はとにかく居場所が多く、しかもそれぞれの性格が異なる。
開口にはグリーンのレースカーテンと遮光ブラインド。
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ルーフバルコニーには芝生が張られ、多摩川と連続するような景色が得られる。
ここからは富士山も望め、何カ所もの花火大会を見ることができるという。
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堀内雪さんと、堀内犀さん
「土地探しをしているときに奇跡的に出会った場所です。この環境を活かしながら、前庭、中庭、裏庭を介して光や風が心地良く抜けるよう計画しました。1階、2階、3階と機能や用途が変わりながら、カラーも変化することで、それぞれの場所で違った楽しみ方ができるようになっています。」と雪さん。
【多摩川の家】
・建築設計:堀内雪/Studio CY
・構造設計:西薗博美構造設計事務所
・施工担当:高政工務店
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