前田紀貞(前田紀貞アトリエ)+白石隆治(RS STUDIO)による横浜の住宅「NOSTALGHIA」を見学してきました。
敷地面積135m2、延床面積101m2。鉄骨造2階建て。
引いていくとこのように傾斜地の畑が広がる。横浜の、それも東横線の駅から10分程でありながら奇跡的な環境だ。
エントランス側へ。当日は外構の工事がまだ行われていてたが、ピロティの下は駐車スペースになる。
エントランスからすぐに広いワンルームのLDK空間。1階には他に小さな書斎がある。
室内には何段かのステップよって高低差が付けられている。
そして大開口の向こうには “ご近所” がない景色が広がる。
ステップはそのまま外のテラスに連続し、、、
黒い壁と黒いチェッカープレートの階段室を上がっていく。
水回りは真っ白に。
全面FRP防水で、至るところに手の込んだRが付けられている。
洗面周りもRを多用して全てFRPだ。
子供室。借景の緑が望めるいい環境。
主寝室からはバルコニーに出られる。回遊型のバルコニーで浴室や廊下からも通じている。当然子どもが走り回れるようにだ。
バルコニーからは敢えて背の高い金網を張り、1階とは異なる風景の見え方を演出した。
敷地面積135m2、延床面積101m2。鉄骨造2階建て。
引いていくとこのように傾斜地の畑が広がる。横浜の、それも東横線の駅から10分程でありながら奇跡的な環境だ。
エントランス側へ。当日は外構の工事がまだ行われていてたが、ピロティの下は駐車スペースになる。
エントランスからすぐに広いワンルームのLDK空間。1階には他に小さな書斎がある。
室内には何段かのステップよって高低差が付けられている。
そして大開口の向こうには “ご近所” がない景色が広がる。
ステップはそのまま外のテラスに連続し、、、
それは周囲のランドスケープに呼応するように設えられているのだと理解できる。テラスから眺める、季節毎に移ろう景色はライブ感抜群だろう。
畑は複数の地権者が所有しており、生産緑地に指定され、広い道路に接していないなど、簡単には開発されるこはないと推測される。
2階へ上がる階段は突如黒くなる。その前に天井から垂れ下がるものは何か?と思われるだろうが、その「何これ?」が正解だそうだ。
ここに住まう子どものが「何これ?」と疑問に思い、触れ、考え、様々に想像するのだ。
黒い壁と黒いチェッカープレートの階段室を上がっていく。
2階はそのまま黒の別世界だった。開口からの明かりが差し込んではいるが、明るい1階からここへ来ると、脳がリセットされるような不思議な感覚になる。
左の隙間は「籠もり部屋」。通常であればこの分を個室に含めたいところだが、これも単調にならない住空間をつくるためだ。
廊下の奥から。壁は黒板塗料なので、子どもの自由な創作スペースでもある。
左に水回り、奥が主寝室、右が子供室。
水回りは真っ白に。
全面FRP防水で、至るところに手の込んだRが付けられている。
洗面周りもRを多用して全てFRPだ。
子供室。借景の緑が望めるいい環境。
主寝室からはバルコニーに出られる。回遊型のバルコニーで浴室や廊下からも通じている。当然子どもが走り回れるようにだ。
バルコニーからは敢えて背の高い金網を張り、1階とは異なる風景の見え方を演出した。
前田紀貞さんと、協働の白石隆治さん(RS STUDIO)は長年前田アトリエのチーフを務めていた。
「お施主さんは時間を掛けこの敷地を見つけ、我々に唯一無二のもを期待されました。ここから広がる記号化されていない景色を見て、周囲と一体化しながら建築自体も記号化されていないものを作るべきだと思いました。溶けた階段をはじめ、ステップは並行でなければ、壁は直角でなければ、廊下は真っ直ぐでなければ、などといった既成の当たり前を排除し、お子さんの記憶が熟成されてゆくに最も敏感な時期に、濃密な匂いが建築自体から滲み出てくることを期待して計画しました。」
【NOSTALGHIA】
建築設計:前田紀貞アトリエ+RS STUDIO(白石隆治)
構造設計:梅沢建築構造研究所
施工:和田建築
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