成瀬・猪熊建築設計事務所による世田谷「経堂のカフェ併用住宅」の内覧会に行ってきました。小田急線経堂駅から1~2分の商店街から一歩入った場所。
企画はリビタ。
企画はリビタ。
既存状態はこちら。築50年以上が経過し数年間空き家だった。ご覧のように敷地と建物の関係、建物のシルエットもそのまま。
(photo: Narukuma)
カフェ「FINETIME COFFEE ROASTERS」。カフェ部分は36m2程。一杯ずつ丁寧に淹れてくれるコーヒーとエスプレッソと、ちょっとしたフードメニューの提供のためこじんまりとした客席が10席と奥にプラスアルファ分。
通りからもオレンジ色で存在感を示していたのがアメリカはDIEDRICH(ディードリッヒ社)の焙煎機。
このモデルは2リッタークラス乗用車位の値段で、重量は400kgあるとか。
梁は強度アップのため大きく新しいものに組み替えた。
奥は南面でテラスを設えた。この奥のスペースは店舗とするか、住居として使うかは住みながら決められるようになっている。
住居側のエントランスへ。土間空間が南北を通る。
奥から振り返る。
2階へ。柱や梁が軽快なリズムを作っており心地良い。
手摺は既存のもを流用した。
金物やブレースで各所を補強してあるのも見て取れる。
ダイニングからは、冒頭の外観写真で見えた大きなヒマラヤスギを借景として利用。
リビングエリア。昔の住宅の小屋裏からよく現れる丸太のままの梁。強度を見ながら既存と新規の架構が入り混じる。
先に述べたトップライトはこの位置に。カフェの一番暗くなる部分に開けてある。
右手壁面の “仕上げない風仕上げ” は吹き抜けを介して1階から連続する。
寝室。開口の位置を動かしたので柱が中央に現れた。
新旧が入り混じる軽やかでありながら味わい深い空間。
左上に見えるスチールのレールにLED照明が仕込んであり、長手方向一直線に間接照明として貫いている。
近藤さんはエアロプレスの日本大会第3位だという。
猪熊純さん(右)と、担当の長谷川駿さん。木造のリノベは今回で初めてだったという。
「お施主さんは、既存の雰囲気を残した佇まいを望まれたのでリノベーションを選択されました。住居とカフェという異なる要素を『切り分けつつ共存させる』というテーマのもと、全体の構成からマテリアルに至るまで拡張した空間設計を考えました。」
店舗名称:FINETIME COFFEE ROASTERS
設計監理:成瀬・猪熊建築設計事務所
構造設計:高橋建築工房
施工:山内工務店
コンサルティング:株式会社リビタ
「お施主さんは、既存の雰囲気を残した佇まいを望まれたのでリノベーションを選択されました。住居とカフェという異なる要素を『切り分けつつ共存させる』というテーマのもと、全体の構成からマテリアルに至るまで拡張した空間設計を考えました。」
店舗名称:FINETIME COFFEE ROASTERS
設計監理:成瀬・猪熊建築設計事務所
構造設計:高橋建築工房
施工:山内工務店
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