3月13日より、ニューヨーク近代美術館(MoMA)で始まった日本の建築家にフォーカスした展覧会「A Japanese Constellation: Toyo Ito, SANAA, and Beyond」のレポートが、japan-architects.comの姉妹サイトであるnewyork-architects.com担当のジョン・ヒル(John Hill)より届きましたので日本語にしてお届けします。
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紹介されている建築家は、伊東豊雄、SANAA(妹島和世+西沢立衛)と、藤本壮介、平田晃久、石上純也ら。本展では、日本の建築家のあいだにある師弟関係や共同などの独特の関係性が、世界でも評価される建築を生み出す土壌となっているという考えをベースに、90年代以降の日本の現代建築の革新を紐解く。
模型、ドローイング、写真など40点以上が展示されている。展示されている膨大な模型の中からいくつか紹介したい。
伊東豊雄、SANAA、藤本壮介、平田晃久、石上純也それぞれのエリアを吊されたスクリム布が分けている。
布に投影された作品が淡いため、模型に焦点が合うようになっている。
本展の主役は伊東豊雄。「今回展示されているSANAAをはじめとする建築家たちは皆、彼の建築に対するアプローチから影響を受けています。」とキュレーターのペドロ・ガダーニョ氏。
〈多摩美術大学図書館 2004-2007/伊東豊雄建築設計事務所〉
広範囲にわたり、伊東氏が生み出してきた来た多様な建築を展示している。
〈瞑想の森 市営斎場 2004-2006/伊東豊雄建築設計事務所〉
〈台中メトロポリタンオペラハウス 2005-/伊東豊雄建築設計事務所〉
〈金沢21世紀美術館 1999-2004/SANAA〉
SANAA、妹島和世、西沢立衛、それぞれの作品がフィーチャーされているが、やはりSANAAとしてのプロジェクトがメインに展示されている。
〈グレイス・ファームズ 2012-2015/SANAA〉
大型の模型も展示されており、中をのぞいてスーパーミニマル建築の空間を感じることが出来る。
〈ツォルフェライン・スクール、ドイツ2003-2006/SANAA〉
〈武蔵野美術大学美術館・図書館 2007-2010/藤本壮介〉
〈サーペンタイン・ギャラリー・パヴィリオン 2013/藤本壮介〉
〈神奈川工科大学KAIT工房 2005-2008/石上純也〉
〈Tree-ness House, Tokyo, 2009-/平田晃久〉
【A Japanese Constellation: Toyo Ito, SANAA, and Beyond】
会期:2016年3月13日(日)~7月4日(月)
会期:2016年3月13日(日)~7月4日(月)
会場:ニューヨーク近代美術館
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Copyright: japan-architects.com
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