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エマニュエル・ムホー会場構成の「WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016」

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3月4日と5日の2日間のみ開催される「WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016」展に行ってきました。会場は東京・表参道のスパイラルホール。

WOOD FURNITURE JAPAN AWARDは森林資源の循環利用への貢献と日本の木製家具の魅力を国内外にアピールすることを目的とするアワードとして、林野庁補助事業として実施。本展は2016年1月にパリで開催された展示の凱旋展である。

スパイラル1階のエレベーター前には、パリ展でもアイキャッチとなっていたという様々な樹種の文字を使ったモビール。

会場に入ると鮮やかな色彩が一気に目に飛び込んでくる。ヨーロッパ展示と同じく会場構成はエマニュエル・ムホー氏。コンセプトは「bunshi(分枝)」。色とりどりの小枝たちは様々な樹種の木々を表現しており、一つひとつは小さいオブジェのようだが、集まると森のように包み込む空間を作り出す。デザイナーや職人と出会い、それぞれの道へと枝分かれしながら、新しい姿へとかたちを変えていくというイメージも表現されている。2万個の小枝が作り出す圧巻の空間。

森の中はS字のトンネルになっており、応募作品の家具が並ぶ。トンネルは奥に行くにつれ黄色からピンク、緑、青へとグラデーションで変化する。


展示されているのは、木材、技術、デザインの3つのポイントで審査員によって選ばれた日本の木製家具20点。公募には34のメーカーから61点の応募があったという。審査員は各分野で活躍する面々。小泉誠氏(家具デザイナー)、谷尻誠氏(建築家)、エマニュエル・ムホー氏(建築家・デザイナー)、山田遊氏(バイヤー・監修者)、木田隆子氏(『ELLE DECOR』ブランドディレクター)。合計6つの賞が贈られる。※受賞した家具は展示会場にてご覧下さい


会場奥からエントランス方向を振返る。


アワードのもう一つの部門として実施されているのは、これからの家具のための「これからのデザイナー」と「デザインを求めるメーカー」を応援するマッチング部門。今回そのマッチングから生まれた2点の試作を見ることができる。
手前は⾶騨産業株式会社と貝山伊文紀氏による「Kinoe」。材料としては無価値と考えられていた枝を家具に用いるという実験的な取組み。奥は木村木品製作所と亀井隆昭氏による「Ringo」。りんごの木とひばを使用したりんごのスツール。

若手フランス人木工職人による家具のコーナーも。
左二つは一本の木からの削りだしで出来ている。一番右は、素材にアメリカのクルミ、金箔、ラテックスを用い、ポンプで空気を送りこくむと膨らむ。

壁に貼ってあるキャプションもbunshi(分枝)。





【WOOD FURNITURE JAPAN AWARD 2016】
会場 スパイラルホール(スパイラル3F、東京都港区南青山5-6-23)
日時 2016年3月4日(金)11:00-18:30
   5日(土)11:00-18:00



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