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中村竜治による会場デザイン「カリフォルニア・デザイン 1930-1965」展@国立新美術館

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国立新美術館で3月20日より開催している「カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-」展の内覧会に行ってきました。

 本展は、20 世紀半ば、ミッド・センチュリーと呼ばれた時代に、カリフォルニアで展開したモダン・デザインをテーマとした大規模な展覧会。20 世紀デザイン史において重要な役割を果たしたにもかかわらず、これまで十分に紹介されてこなかった"カリフォルニア・モダン"の全貌を、家具やファッション、陶芸、建築写真など、約250 点の作品を通じて紹介するというもの(展覧会案内より)

 会場デザインを担当したのは中村竜治さん。可動壁23枚をリング状に配列して、外側をぐるりと周りながら最後に内に入っていくという動線になっている。


 可動壁は制約があって上手くつながらない所があるが、それをそのまま残すことで隙間から向こう側の空間が所々見えるようになっている。「日本庭園の借景のようなイメージです」と中村さん。


 会場は「カリフォルニア・モダンの誕生」「カリフォルニア・モダンの形成」「カリフォルニア・モダンの生活」「カリフォルニア・モダンの普及」の4つの章で構成されており、それぞれの章の始まりと終わりはシンプルなカラーの切れ目で分かるようになっている。

 ハーウェル・ハミルトン・ハリス、リチャード・ノイトラ、フランク・ロイド・ライトらの建築写真も展示。

中央でひと際目立つ「カリフォルニア・モダン普及」の展示物。

映像資料を見る椅子も勿論ミッドセンチュリーのチェア。

 中村竜治さん。「カリフォルニアのおおらかな空気感を会場に表現することを考えました。国立新美術館側には『会場全体を使う構成が新鮮』と言っていただきました。」
※国立新美術館では会場デザインに建築家を起用したのは初めてとのこと。

【カリフォルニア・デザイン 1930-1965 -モダン・リヴィングの起源-】

会期:2013年3月20日~ 6月3日(月)
場所:国立新美術館 企画展示室1E
詳細:http://www.nact.jp/exhibition_special/2013/california/index.html

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