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佐藤宏尚による世田谷「代沢の住宅」

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佐藤宏尚建築デザイン事務所 (Satoh Hirotaka Architectsによる世田谷に竣工した「代沢の住宅」の内覧会に行ってきました。

敷地面積226m2、延床面積277m2。木造3階建て。角のないカーブを描いたファサードが1枚、かなり大きなボリュームで立ち上がっている。
左面が北になる。

菱形のガルバリウム鋼板が竜の鱗のように見える。よく見ると4色の鋼板をモジュール化しそれを連続しながら張ってある。通常サイディングの施工は数日から数週間で済むが、今回は3ヶ月を要した。

 換気扇や配電器具など設備の穴が鋼板の中心になるように、予め鋼板の張り位置と設備の位置をすり合わせて設計したそうだ。

 エントランスは西側。門扉を開けすぐ左に玄関。外構がまだ作業中だったのが残念。

玄関を入ると正面に坪庭。

 1階リビング。天井高4.2m、そのままの高さの引戸を開け全面開口にできる。床はトラバーチン材でエントランスアプローチ、玄関から連続してくる。

 ストーブが中央に鎮座。回転式でデッキ側にも向けることが出来る。正面の引戸は水回り。

 天井に吊り下げられているのは施主が用意した鹿の角でできたシャンデリア。 
正面壁の上にある丸い二つの開口はエアコンの吹き出し口。これだけの空間を賄う冷房は業務用だ。また床は全面床暖が入っている。



 高さ4.2mの吊り引戸は3枚。1枚の重さは200Kgもある。 

 洗面・浴室の壁はドイツ漆喰、床は研ぎ出し仕上げ。浴槽まで漆喰仕上げを提案したが(ドイツではよくあるそうだ)今回は見送られた。

2階は床レベルが約1.8mと低め。この下はレベルの下げられた納戸やガレージになっている。 

 2階DK。トラバーチンから一転、床はホワイトアッシュ材、家具はオーク材。壁は全て漆喰に刷毛引き仕上げになっている。



 キッチンの背後は作業室兼パントリーと、右は和室。

和室。正面と右の引戸は古建具でそれに合わせて設計されている。床は浴室と同じ研ぎ出し仕上げに。
ステップに使われる御影石、無垢だと200Kg位になり運搬が困難なので板材を貼り合わせて作ってある。これで80Kgだそうだ。
床レベルが上がっているのはこの下が浴室のため。

 床の間は漆喰にパンメタルという金属調の仕上げで、上から赤錆、鉛、錫のグラデーションになっている。壁は黒漆喰仕上げ。 

 3階へ。トップライトから刷毛引きの壁を通して柔らかい明かりが注ぐ。

 以前から温めていた手摺のデザインを採用。

 3階主寝室。壁の形状でダイニングの上だとすぐ分かる。正面は玄関から見えた坪庭。

プレイルーム。家族皆で使える1階のリビングと同サイズの部屋だ。

 トイレの取っ手はアクリルの円柱で出来ている。中の照明が着いているときは光が反射する。

庭は完成すると外壁沿いに植物が植わり、地面には芝が敷かれる予定。バーベキューパーティーなどもされるのでしょうか。

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