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猿田仁視/CUBOによる住宅「Green Wall」

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猿田仁視/キューボデザインHitoshi Saruta / CUBO design architectによる世田谷区の住宅「GREEN WALL」を見学してきました。

 敷地面積79m2、建築面積31m2、延床面積62m2。
名称は "GREEN WALL” であるにも関わらず真っ白だが、蔦を這わせ緑に覆われたところで完成とのことだ。

 風致地区のため、前面2m、周囲1mの厳しい壁面後退が求められている。
トップライトのフレームが煙突の様に突き出ている。トップライトのサッシュはどうしても出っ張るので、それなら思い切って突き出し意匠にした。

 玄関を入り左を向くとホールになっている。左に寝室、突き当たりに水回り、右にスタディーコーナー、上にはロフトが見える。

 階段は集成材のロッドによる吊り下げ。
北側にはたくさんの開口。その向こうは外壁に挟まれた光庭がある。

 スタディーコーナーは勉強や、読書、趣味と使い方は自由。
床はナラ材。

 デスク横にビンテージのスイッチを発見。つまみを回転させ照明が点灯する。

 水回り。洗面と浴室の間に抜けが出来るよう開口を設けた。

 浴室から見た光庭。ここにも日影に強いツル植物を選んで植える。

 2階へ。開口からは一面にGreenが見えるようになる。

 2階LDK。南側(右)の開口は抑え、北側の外壁に反射した間接光でメインに採光。
ファサードの妻面がシンメトリーになるように、棟が折れ曲がっているのが確認出来る。

 間接光メインの中にトップライトの強い光を通す。煙突の様なトップライトからは刻々と表情が変わる光を楽しめる。

 反対側にはキッチンとトイレ、書斎が並ぶ。左の下り階段はロフトへ通じる。
(世田谷区ではロフトへは開口の横から進入してはいけない為)

 キッチン横の開口は出窓にすることで作業台にできた。

 北側に多くの開口を設けたのは間接光を取り入れるほか、「北側は順光で空が青く見えるから」と猿田さん。

 物干しのバルコニー。そして美しい青空だ。

 ロフトへ。

 ロフトはL字型に広がるかなり大きな空間だった。

ご主人のレコードコレクションが並ぶ趣味の空間になる予定。

 編集関係の仕事をされている施主が内覧会の案内ハガキを作ってくれた。

猿田仁視さん。「お施主さんは外観・内観について、超ミニマルで、 最小限の要素でデザインされることを望まれました。そして白い外壁は何年も掛けて緑で覆われて完成形となります。日々変わっていく住まいの姿を楽しんでもらえればと思っています」

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