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河野有悟による集合住宅「CON-FLEX」

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河野有悟 (Hugo Kohno Architect Associatesによる品川区の集合住宅「CON-FLEX」の内覧会に行ってきました。
京浜東北線大井町駅から10分程の場所。

 敷地面積138m2、建築面積83m2、延床面積152m2。木造2階建て、3住戸のメゾネット型長屋。
周辺は古くからの住宅が密集しながら建ち並ぶ。


 L字型の敷地なので、3つの住戸をL字に配置せざるを得ないが、Lの “角” 部分にも出来るだけ日照を得られるように工夫した。


 グレーの部分を構造体のコアにして中に水回りやバルコニーを設け、白い部分を居室にして両側のコアで支えるような構成だ。


 通り側の1号室。外観で見えたコアのグレーは、室内ではOSBをグレーに塗装した仕上げで連続しさせた。コアの中にはキッチンが納まるのが見える。
床はモルタル仕上げ。


 3住戸のうち一番南向きの開口が広く、アプローチとの接触も多い。


 2階。天井から十字型の木製フレームが吊り下がっているが、ここにカーテンを取り付けて空間を仕切っても良いし、インテリアの手がかりとして活用しても良い、というアイデア次第で使い方が広がる自由なフレーム。


 奥に見えたコアの中は小さなスペースになっており、シングルベッドが納まるくらいの大きさなので、寝室、ワーキングスペース、クローゼットにしても良いユーティリティースペースだ。


 横のドアを開けるとバルコニー。開口の先には昭和の風景が。


 "L字の角” 部分。コアは扇型に配置されている。


 2号室。台形の平面で奥に向かって広がっている。奥の角は敷地に坪庭的にスペースを取っているので、外構の壁に光が反射し室内に光を導いている。




 3号室。西向きなので一日の多くは間接光の優しい光が差し込む。
コアは各室様々なリズムで開口している。

 3号室のバルコニーから。
賃料は1号室が55m2で¥175,000とのこと。


河野有悟さん。「 "4つのコアに支えられた3つの住戸” というイメージです。密集した住宅地の地域性を投影したような、新しくも違和感がないようにしました。こちらで住まい方を決めるのではなく、自由でニュートラルな生活空間になるよう心掛けました。」

この作品の模型が見られます。


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