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青木弘司による会場構成「JUTAKU Timeline エレメントからみる住宅の可能性展」レポート

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青木弘司による会場構成・企画協力で開催の「JUTAKU Timeline エレメントからみる住宅の可能性展」に行ってきました。会場はリビングデザインセンターOZONE。

 「OZONEが開設された20年前と比較しさまざまな社会変化によって日々の暮らしは大きく変化した。
住宅はこの間どのように進化してきたか、住宅をめぐる20年分の出来事を年表化して再認識し、次の20年へ向けた住宅の未来を展望。
これからの住宅業界を担う若手建築家の提言や提案をその思想を通して紹介。
住宅設備や内装材など主要なエレメントに焦点をあて、住宅のつくり方や暮らしの変化を俯瞰しながら新たな可能性を探る。」(展示概要より抜粋)
グラフィックデザインはSPREADが担当。

 架空の住宅を会場とした。
外観では "サイディングの20年"を紹介。現在新築戸建ての8割が窯業系サイディングを採用しているという。

 エントランスを入ると玄関ホールのような趣。


 壁には住宅に関わる出来事、法制度、代表的な住宅など20年分が時系列に並んでいる。
また、下段には倉方俊輔、島原万丈、三浦祐成らによる住宅に関する20年についてのコメントが寄せられている。


 ダイニングでは "複合フローリングの20年”。各エレメントには建築家からのコメントも添えられている。
複合フローリングについて青木弘司さんは「ペット用に意匠のバリエーションが欲しい」。伊藤暁さんは「幅や厚みをオンデマンドで可変出来るといい」。長崎辰哉さんは「国産材の魅力が味わえるものがいい」。

 キッチンでは “ガスコンロの20年”。
食器や家具は真っ白く塗ることでフェイクの表現とし、本物の住宅のエレメントが挿入されてコントラストを成す。  

 書斎の窓際には “ブラインド・ロールスクリーンの20年”。 



 “床タイルの20年”。「色の種類がもっと豊富だと良い」(猪熊純) 
廊下の奥は2階への階段のように表現。

 階段を上ると袋小路で “あなたの『住宅と暮らしの20年』を教えて下さい” とtwitter、instagram、facebookに投稿して下さい、と呼びかけられる。ハッシュタグ “#ozone20"で是非。


 寝室では “内装ドア”、“壁紙”、“室内ペイント”、カーペット” それぞれの20年。
「既製のドアは工期やコストに有利だが寸法やディテールをオーダーできると良い」(青木弘司)

 寝室の奥、ウォークインクローゼットには “建築家が選ぶ日本の住宅20年”。
‘70年代生まれの建築家5人が影響を受けた住宅とその歴史観を紹介し、自作と共に住宅の将来像を展望。

 左から鈴木謙介、長崎辰哉、伊藤暁、猪熊純、青木弘司それぞれが設計した住宅の模型と、各自が影響を受けた住宅へのコメント。


 水回りでは “ユニットバス”、“洗面台”、 “便器” それぞれの20年。
「男性用の小便器を求められることがある。現代的な新しい小便器の可能性はあると思う」(鈴木謙介)

青木弘司さん「一つの住宅をプランニングするように、展示スペースを設計しました。漂白されたアノニマスな空間に住宅のエレメントだけが本物として浮かび上がり、各エレメント固有の20年史が分かるようになっています。


 【JUTAKU Timeline エレメントからみる住宅の可能性展】
会期:2015年1月8日〜2月10日
場所:リビングデザインセンターOZONE(7F リビングデザインギャラリー)
詳細:www.ozone.co.jp/event_seminar/event/detail/1773.html
連動シンポジウム有り

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