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アトリエ・ワン、OMA、ライゾマティクス等参加の「うさぎスマッシュ展 」レポート

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東京都現代美術館にて10月3日より開催の「うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法(デザイン)」内覧会に行って来ました。
(BUNNY SMASH design to touch the world)

 本展は現代アートと様々な分野の表現が出会うことで、新たな可能性を探求する「東京アートミーティング」の第4回として開催。デザイナー、建築家、アーティストなど世界に触れるため新しいアプローチをしている21組が選ばれた。

 'シアトル中央図書館' by OMA
リサーチした分析データを建築に応用した例として展示されている。模型の奥は'Post Occupancy'。ネット上のスナップ写真で構成されたシアトル中央図書館のバーチャルツアー。



 'EUバーコード' by AMO
AMO(OMAのシンクタンク部門)が各国の国旗の色を抽出したもので、実際に会議や街中で採用された。


 '1000年に学ぶ。戻って住む。忘れない' by アトリエ・ワン + 東京工業大学塚本研究室 + 筑波大学貝島研究室。
姫路城、ポンテベッキオなど今日に残る世界遺産から、災害や復興や新しい都市を模索するのに知性や価値のヒントはないだろうか。現代の価値観とは異なる建築と都市を描いてみた。


 Michael Leeによる様々な"個"室の図面。
左から、ハートフォード精神障害者用静養所、ニュージャージー州立刑務所、ウィキリークス本部の図面。


 'No numbers' by Richard Wilson
空間に手を加え、驚くような体験をもたらす大規模な作品。観客は一人ずつスペースに入ると、狭くなっていく通路や水面に映りこんだ天井や壁によって奥行きや上下がわからなくなり、今までにない感覚に包まれる。一見静寂の空間に思えて実際は驚異に満ちた世界(これは体感する価値あり!)


 '触れる地球' by 竹村真一 + Earth Literacy Program
インタラクティブなデジタル地球儀。世界各地のほぼリアルタイムの気象情報、渡り鳥の動き、ツイッター発言の多い地域なども表示出来る。「今の子供達は信長の時代の地図で学んでいる。すべての小学校にこういった"生きた"地球儀があってもいいと思う」と竹村氏。

 'traders' by ライゾマティクス
一般人には分かりづらい金融取引をインスタレーションとして見せ、システム形成の当事者としてデータに触れる機会を提供。


 'ムーンウォーク☆マシン、セレナの一歩' by スプツニ子!
「月面にはまだ女性の足跡がないのでハイヒールで靴あとをつけたい」という想いから出来た探査機のプロトタイプ。セレナちゃんという理系女子が主人公のストーリーの映像もある。


 実際にNASAの協力を得て作られており、確実に月面に靴あとが残るように設計されているそう。

 '丸太婦人と汚れたうさぎ' by Marnie Weber
不気味さと不合理さ、ユーモアが混在した世界。汚れたうさぎは疲れ切りながらも何か企んでいる。そして腰掛ける丸太には美しい女性の顔がある。

 'Pox Teddy' by Mikael Metthey
内部に水疱瘡ワクチンが仕込まれている玩具型の注射器で、微細で無痛の針が仕込まれたテディベアと子どもたちが遊んでいるうちに接種を済ませられるという提案作品。

 他にもwebでは紹介できない嗅覚で感じる展示や、じっくり時間を掛けて見て頂きたい作品が多数。

記者会見にて、左から長谷川祐子、藤崎圭一郎、佐藤卓、柏木博の各氏。会場入口で有料で貸し出されるbunnyの音声ガイドを宣伝する企画コアメンバー。
「うさぎを追いかけているうちに別世界に足を踏み入れてしまった不思議の国のアリスのように、まったく別の世界観に連れて行かれる体験をしてください。自分で楽しみながら入っていって、固定観念に一打(スマッシュ)を与えられ、すっきりして出てきてもらえたら嬉しいです。」


※同時開催中の吉岡徳仁の個展「クリスタライズ」展もお見逃し無く。>>レポートはコチラ

【うさぎスマッシュ展 世界に触れる方法】
日時:2013年10月3日~2014年1月19日
場所:東京都現代美術館
www.mot-art-museum.jp


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