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浅利幸男による世田谷の住宅「砧の家」

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浅利幸男/ラブアーキテクチャー (Yukio Asari/Love Architecture) による世田谷「砧の家」のオープンハウスに行ってきました。

 敷地面積83m2、建築面積41m2、延床面積82m2。木造2階建て。正面は南向き。

 よく手入れされた庭は隣の敷地だがまるで自分の庭のようだ。
ちなみにすぐ奥の住宅は10月にレポートしたアトリエ天工人の「世田谷邸」

 指定建ぺい率50%の敷地なのでどうしても空く外部空間はアプローチや、デッキ、裏庭などで有効的に計画。

 玄関を上がり1階は左に子供室、奥に主寝室、階段室の右はクローゼットや、納戸、トイレが収まる。 

 主寝室から玄関方向を振り返る。新築にも関わらず懐かしい感じがするのは床にパインの古材や、ドアノブなどに年代物を使用しているからだ。

 子供室。中央にある小さな開口は主寝室に通じる子供の遊び用。

 2階へ。階段、頭上にも古材。

 ダイニング。 窓は周辺の抜け方向を考慮しながら開口。

 ダイニングから振り返って見る。T字型で上方にも空間が取られているのが分かる。

 使い込まれた古材(オールドパイン)のフローリング。

 お子さんは女の子3人なのでお手伝いできるようキッチンの作業台はチーク材で広めに造り付けた。テーブルのように下を抜いたのは空間を塞がないようにするため。

 リビング。天井は凝った面構成をしているようだ。

 中心にロフトを設けることで空間の見え方に大きな変化を与えている。


 いつもフローリングの張り方に一工夫する浅利さん。空間の方向にそれぞれ向いている。

 キッチンの裏側には水廻り。

 アンティークショップや古道具屋を回って浅利さんが見つけてきたドアノブや、鏡。鏡は100年物だそうだ。


ロフトへ上がる階段は昔足場に使われていたような古材だ。

 ロフトに上がると複雑で美しい陰影を見せる天井がようやく見渡せる。


浅利幸男さん。「南と西側にきれいな生産緑地がありますが、長い目で見るどうなるかは分からないので借景としてはあまり当てにせず、それよりも建物の隙間や道路の抜け方向に開口を設け、それを基準に設計を進めました。小さいながらも方向性や開口、ロフトにより見え隠れする空間の変化などから生まれるエモーションを大切にしました。


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