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山下保博/アトリエ天工人による「港区S邸」

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山下保博+石井あずさアトリエ天工人Yasuhiro Yamashita / Atelier Tekutoによる「港区S邸チカニウマラナイコウブツ」(仮称) のオープンハウスに行ってきました。

 敷地面積69m2、建築面積39m2、延床面積77m2。地下1階、地上2階建て。傾斜地のためガレージは地下にあたりRC造。1階2階はS造。

 周囲から引いて見ることができないが正面図ではこのような外観だ。東側に開いた大きなトップライトが目を引く。

 傾斜地の上側に回るとかなり近隣が立て込んでいるが分かる。中央に見える斜めの屋根が今回の住宅。

 アプローチから近づいてみると実はこちら側が玄関。 

 玄関を入ると床半分がガラスブロック。 左側に水回り、奥に寝室。

 下に降りると冒頭のガレージに繋がる。

 地下ガレージの奥には一部屋設けてあり、玄関のガラスブロックから明かりを採ることが出来る。

 1階に戻って水回り。右のアメリカWhirlpool社の洗濯機と乾燥機は施主のセレクト。

 子供3人と一緒に入れるよう浴室は大きめだ。

 寝室。

 2階へ。手摺は目立たないようにと手摺子が少ないデザインが主流だが、どうしても子供が小さいうちはネットを張ることになる。それをしたくないということでピッチを細かくした積極的なデザインに。 
聞くと場合によっては子供が10歳くらいになるまでの長期間ネットが張られることも多いそうだ。


 2階LDK。

 進むと大トップライトとご対面。一番大きなガラスは長さ3.5mのペアガラス。前面道路も狭く、斜めに傾けて設置するため作業はかなり困難そうだ。

 東を向いた開口だが、向かいにあるマンションのガラスに光が反射してくる。手前のテーブルは子どもたちの勉強机。


 DK上には象徴的なデザインの間接照明を埋め込んだ。
書棚やキッチン周りの家具・建具はシカモア材、右の収納がメープル材、床はウォールナット材。


 レンジフードは上に付けたくないので、下引きの天板からせり出すタイプの換気扇に。

 DKの上はロフト。

 ロフトに上がると斜線を逃れた複雑な面が見えた。 

左から担当の石井あずささん、山下保博さん、施工の日祥工業 渡井孝浩さん。
「密集した狭小敷地では上へ開かざるを得ませんが、中庭を設けては室内が狭くなる。斜線や天空率などを巧みにクリアしながら、そこから生まれる大胆な外観意匠とトップライトを提案しました。」と山下さん。

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