6月21日開業の、森ビルとチームラボの共同運営によるデジタルアートミュージアム「MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless」の制作中の館内をめぐるプレスツアーに参加してきました。
場所はお台場パレットタウン。観覧車の下で、元々ゲームセンターやボーリング場であった場所をリノベーションしたプロジェクトである。施設面積10,000m2の空間に、世界初公開作品を含む約40作品を展示する。チームラボによる東京初の常設展示であり、フラッグシップ施設となる。
「チームラボ ボーダレス」という名称にも採用された今回のコンセプト=Borderlessという言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界をなくし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められている。森ビルとチームラボが専門領域をかけ合わせたかたちでタッグを組むことで、2020年とその先に向けて、世界に類の無い新たなデスティネーションとなることを目指す。
報道陣がまず通されたのは流れる滝と色鮮やかな花に埋め尽くされた、新作の空間。
ツアー開始。
あらかじめ渡されていた番号をもとにいくつかのグループに分かれて進む。teamLab Borderlessは5つのゾーンで構成されており、普通の美術館と異なり決められた順路というものはない。
【花の森、埋もれ失いそして生まれる Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn】(制作中)
紫陽花やひまわりなど季節の花がひろがる世界。いくつか小部屋があり迷路になっている。
お茶のイメージ
本施設の目玉といえるゾーン「チームラボアスレチックス 運動の森」へ。
「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトと様々なリサーチと実験のもと、脳の海馬を成長させたり空間認識能力を鍛える新しい創造的運動空間を提供するチームラボ肝いりのプロジェクト。
【ポヨンポヨン宇宙】
チームラボが開発した特殊な布が張り巡らされた空間。自分がいる場所が沈んだり、近くの人が飛ぶことで跳ね上げられたり、トランポリンのように遊ぶ。宇宙の星々の一生をテーマにした映像が楽しめる。
すり鉢状の起伏は歩いているだけで脳が刺激される気がしてくる。
さらに奥へ
【光の立体ボルダリング】
輝く玉石が空中の3次元上に配置された空間。参加者は固有の色に輝くバッジをつけて、その色に輝くホールドをルートに両手両足を使って進む。人々の位置は検知しているので、ルートはリアルタイムに更新され、互いに交差しないように新しいルートが生まれていく。
完成イメージ図
【 色取る鳥の群れの空中吊り棒渡り】
ロープから吊られた棒が連結され立体的に空中に浮かんでおり、他の棒からの影響を受けながらも落ちないように渡るというもの。実際には鳥の群れが自由に飛び回る映像が映し出される。
【裏返った世界の、つながる!巨大ブロックのまち】
特別公開されたPCルーム
これは使用されているコンピューターのごく一部。館内には520台のコンピューターと470台のプロジェクターが設置されている。
【ランプの森】
人がランプの近くで立ち止まりしばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。ランプの光は最も近い二つのランプに伝播し、伝播していく光は必ず全てのランプを輝かせ、1 度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に起点となった最初のランプで出会うという仕組みになっている。
鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいるボーダレス感。
【untitled 】制作中
身体ごと没入して様々なインタラクティブが起きるBody Immersive作品。今回は緑の棚田が永遠に続いているかのように感じられる演出であったが、秋には黄金色の稲穂になるなど、訪れる季節によって異なる風景を愉しむことができるエリア。
高低差を付けているので、このような棚田の下に潜るような非日常な体験も。
最後には、最初に見たあの花と滝の風景を上から望むことができた。
作品を鑑賞する他者の存在もポジティブに捉えた境界のないアートでできた世界。
現場チェックに来ていた浜田晶則さん(浜田晶則建築設計事務所)。
チームラボアーキテクツのパートナーとして、本施設の会場構成、作品の空間設計を担当している。「リノベーションなので大変な部分もありますが、地形を丁寧につくり、各作品の垣根を越えた非言語の表現=ボーダーレスを空間にも落とし込んでいます。建築の概念を拡張した展示になると思います」
今回紹介できたのはほんの一部。その他にも公開NGの制作中エリア(輝く前のWander through the Crystal Universeにも対面できた!)をノンストップで見てまわり時間にして2時間ほど。実際に体験もするとしたら倍の時間を要するかもしれないが、圧倒的なスケール感と唯一無二のコンテンツで、想像以上のマインドブローイングな1日を過ごせること請け合いだ。
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
所在地:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)
開業日:2018年6月21日(木)
料金:一般/高・大学生3,200円子ども(4歳~中学生)1,000 円
チケット発売:2018年5月下旬より発売予定
運営者:森ビル・チームラボ有限責任事業組合
プロジェクションパートナー:エプソン販売株式会社
URL :http://borderless.teamlab.art/jp
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場所はお台場パレットタウン。観覧車の下で、元々ゲームセンターやボーリング場であった場所をリノベーションしたプロジェクトである。施設面積10,000m2の空間に、世界初公開作品を含む約40作品を展示する。チームラボによる東京初の常設展示であり、フラッグシップ施設となる。
「チームラボ ボーダレス」という名称にも採用された今回のコンセプト=Borderlessという言葉には、「作品と作品」「作品と鑑賞者」「自己と他者」の境界をなくし、鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいくという想いが込められている。森ビルとチームラボが専門領域をかけ合わせたかたちでタッグを組むことで、2020年とその先に向けて、世界に類の無い新たなデスティネーションとなることを目指す。
報道陣がまず通されたのは流れる滝と色鮮やかな花に埋め尽くされた、新作の空間。
こんもりとした丘をステージに挨拶するチームラボの猪子寿之氏。
「3年ほど前にプロジェクトチームをつくりました。他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、時には混ざり合います。そのような作品群による、境界のない1つの世界が『チームラボボーダレス』です。6月開業に向けてブラッシュアップしていきますのでご期待下さい」
ちなみにこの華やかな作品の施工風景はこちら(シンプル!)「3年ほど前にプロジェクトチームをつくりました。他の作品とコミュニケーションし、影響を受け合い、時には混ざり合います。そのような作品群による、境界のない1つの世界が『チームラボボーダレス』です。6月開業に向けてブラッシュアップしていきますのでご期待下さい」
ツアー開始。
あらかじめ渡されていた番号をもとにいくつかのグループに分かれて進む。teamLab Borderlessは5つのゾーンで構成されており、普通の美術館と異なり決められた順路というものはない。
【花の森、埋もれ失いそして生まれる Flower Forest: Lost, Immersed and Reborn】(制作中)
紫陽花やひまわりなど季節の花がひろがる世界。いくつか小部屋があり迷路になっている。
お茶のイメージ
本施設の目玉といえるゾーン「チームラボアスレチックス 運動の森」へ。
「身体で世界を捉え、世界を立体的に考える」をコンセプトと様々なリサーチと実験のもと、脳の海馬を成長させたり空間認識能力を鍛える新しい創造的運動空間を提供するチームラボ肝いりのプロジェクト。
【ポヨンポヨン宇宙】
チームラボが開発した特殊な布が張り巡らされた空間。自分がいる場所が沈んだり、近くの人が飛ぶことで跳ね上げられたり、トランポリンのように遊ぶ。宇宙の星々の一生をテーマにした映像が楽しめる。
すり鉢状の起伏は歩いているだけで脳が刺激される気がしてくる。
さらに奥へ
【光の立体ボルダリング】
輝く玉石が空中の3次元上に配置された空間。参加者は固有の色に輝くバッジをつけて、その色に輝くホールドをルートに両手両足を使って進む。人々の位置は検知しているので、ルートはリアルタイムに更新され、互いに交差しないように新しいルートが生まれていく。
完成イメージ図
【 色取る鳥の群れの空中吊り棒渡り】
ロープから吊られた棒が連結され立体的に空中に浮かんでおり、他の棒からの影響を受けながらも落ちないように渡るというもの。実際には鳥の群れが自由に飛び回る映像が映し出される。
【裏返った世界の、つながる!巨大ブロックのまち】
特別公開されたPCルーム
これは使用されているコンピューターのごく一部。館内には520台のコンピューターと470台のプロジェクターが設置されている。
【ランプの森】
人がランプの近くで立ち止まりしばらくじっとしていると、最も近いランプが強く輝き音色を響かせる。ランプの光は最も近い二つのランプに伝播し、伝播していく光は必ず全てのランプを輝かせ、1 度だけ通る一本の光のラインとなり、最後に起点となった最初のランプで出会うという仕組みになっている。
鑑賞者も作品の一部となって溶け込んでいるボーダレス感。
【untitled 】制作中
身体ごと没入して様々なインタラクティブが起きるBody Immersive作品。今回は緑の棚田が永遠に続いているかのように感じられる演出であったが、秋には黄金色の稲穂になるなど、訪れる季節によって異なる風景を愉しむことができるエリア。
高低差を付けているので、このような棚田の下に潜るような非日常な体験も。
最後には、最初に見たあの花と滝の風景を上から望むことができた。
作品を鑑賞する他者の存在もポジティブに捉えた境界のないアートでできた世界。
現場チェックに来ていた浜田晶則さん(浜田晶則建築設計事務所)。
チームラボアーキテクツのパートナーとして、本施設の会場構成、作品の空間設計を担当している。「リノベーションなので大変な部分もありますが、地形を丁寧につくり、各作品の垣根を越えた非言語の表現=ボーダーレスを空間にも落とし込んでいます。建築の概念を拡張した展示になると思います」
今回紹介できたのはほんの一部。その他にも公開NGの制作中エリア(輝く前のWander through the Crystal Universeにも対面できた!)をノンストップで見てまわり時間にして2時間ほど。実際に体験もするとしたら倍の時間を要するかもしれないが、圧倒的なスケール感と唯一無二のコンテンツで、想像以上のマインドブローイングな1日を過ごせること請け合いだ。
MORI Building DIGITAL ART MUSEUM: EPSON teamLab Borderless
所在地:東京都江東区青海1-3-8(お台場パレットタウン)
開業日:2018年6月21日(木)
料金:一般/高・大学生3,200円子ども(4歳~中学生)1,000 円
チケット発売:2018年5月下旬より発売予定
運営者:森ビル・チームラボ有限責任事業組合
プロジェクションパートナー:エプソン販売株式会社
URL :http://borderless.teamlab.art/jp
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