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「マテリアライジング展」レポート

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6月8日より東京藝大で開催されている「マテリアライジング展-情報と物質とそのあいだ / 23名の建築家・アーティス トによる思索」の内覧会に行ってきました。
参加しているのは、最先端のデジタル技術や造形技術を積極的に使ったり開発している建築家・アーティスト。

会場の芸大美術館陳列館は1929年に建てられた。この古い建物で最先端の技術を展示するというコントラストが面白い。

会場構成は西澤徹夫氏が手掛けた。「ただ作品を集めるのではなく、現実の空間で展示すること=マテリアライジングだなと感じた。回遊性のある空間のなかで色々な角度からみてもらいたい。」

Akihiko TANIGUCHI | 谷口暁彦
"日々の記録" 複数の角度から写真を撮ることで3D化してくれるソフトウェアPhotosScanを使って自分の家の中を3Dにした作品。

手前に置かれた装置で動かすことが出来る。

Kazuma GOTO + Hiroshi AMANO (Arup) | 後藤一真 + 天野裕(アラップ)
透明アクリル製のスツール兼照明の試作。棒材は、スツールとしての構造材と、光源を屈折・反射して床を照らすための照明材を兼ねている。

Source Organization Network (So Sugita + Hiromitsu Konishi) | 杉田宗 + 小西啓睦
"Equilibrium Shelf" 岡山市内に計画中のベーカリーに設置する陳列棚のモックアップ。

Kotaro IWAOKA | 岩岡孝太郎
"knitting paper module <アミガミ>" レーザーカッターで切り出されたカーテン。

Michael Hansmeyer + Benjamin Dillenburger | マイケル・ハンスマイヤー + ベンジャミン・ディレンバーガー
"デジタルグロテスク" 1/3模型

AnS Studio | アンズスタジオ 竹中司 岡部文
"Neuro fabrcis:ニューロ・ファブリクス" 次世代型建築モジュールの提案。従来の手の仕事と先進的なコンピュータ技術を融合し「木」の可能性を最大限に引き出す試み。

Hironori Yoshida | 吉田博則
"Digitized Grain" 透明なポリエステルレジンから木へと木目に沿って徐々に変化させることで直接的なつなぎ目以外の接合方法の提案をしている作品。

kwwek | ケーダブルダブルイーケー 木内俊克 + 砂山太一
"PU" 水と同等の比重1.00を持ち、156%の引帳伸び変形を許容する超軟質の透明ポリウレタン樹脂の塊り。

[gh/e] | ジーエイチイー
"she/彼女"

noiz architects | ノイズアーキテクツ
"線入力三次元ボロノイ図形による構造体のスタディ"

Kenji TOKI | 土岐謙次
綿布を漆で固めた乾漆の平板をレーザーカッターで切り抜き、その部品を漆塗りで仕上げた後に連結させてできた立体造形。

000lab in Keio SFC | 慶応義塾大学SFC松川昌平研究室
数学的に表現されたTG(Topological Grid)を実環境に翻訳するために開発された「TG_Kit」のプロトタイプ。

doubleNegatives Architecture | ダブルネガティヴスアーキテクチャー
"なご原の家" dNAが研究・開発している"コーポラ"というマルチエージェントシステムによって設計された住宅。

Tomohiro TACHI | 舘知宏
"フリーフォーム・オリガミ" 折りで表面を覆い尽くすことにより、正・負のガウス曲率を持つ自由曲面形状を零ガウス曲率曲面=折紙で実現したもの。

Ryuji NAKAMURA | 中村竜治
"泉" ミラノサローネで展示した「NEOREAL IN THE FOREST」の部分モックアップ。映像を空間で受け止めたらどうなるかという試み。

Jun FUJIKI | 藤木淳
単一素材から様々な素材感や現象を創出するマテリアライゼーションの初期実験的な試みを、藤木さんのキャラクターである"キャスト"に適用したものwから今回数点をピックアップ。

作品としてのアウトプットだけでなく、その背後にある設計プロセスや技術にまで焦点を当て、情報だけでもなく物質だけでもない"そのあいだ"を展示することで新しい創造性の価値を示すという趣旨の展示。「元々こういう展示が日本であればいいなと思っていた。ネットワークを元に集合的にわき上がってきた展示です」と企画・出展している砂山太一氏(前列右端)。


マテリアライジング展
日時:2013年6月8日~6月23日
場所:東京芸術大学美術館陳列館



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