エイベックスの新社屋が東京・南青山に完成し12月1日にグランドオープンした。
構成は1階エントランスホール、2階コワーキングスペース、3階会議室、4階〜5階各種スタジオ、6階〜16階オフィス、17階社員食堂。
建築設計・施工は大林組、1階〜5階と17階のプロデュースはトランジットジェネラルオフィス、6階〜16階オフィスフロアの内装を岡村製作所が手掛けた。その他にも、乃村工藝社、Jamo Associates、CEKAIなど、インテリア、アート、グラフィックの各界で活躍するクリエイターを起用し、外観からは想像がつかないデザインコンシャス・オフィスに仕上がっている。
青山通り沿い、元々この場所に建っていたエイベックス本社ビルの建替えである。周辺のビルと比べても高層なのがわかるが、それもそのはず、港区で建築物の高さ規制が始まる直前、最後のチャンスだからと100m超えのビルを目指したという。
それでも圧迫感がないのはセットバックしているから。ゆったりとした公開空地を設けている。※新情報によると、ここに高さ12m、総電飾4万5千個のイルミネーションを点灯するクリスマスツリーが間もなく設営されるとか。
連続する窓にはクヴァドラのカーテン。HAYの椅子と色合いを重ねたような淡い色彩で、やわらかく採光とビューを取り入れる。
オフィスフロアへ。
3階 〈THE SESSIONS〉
乃村工藝社がインテリアデザインを手掛けた会議室フロア。グラフィックとアートはCECAIが担当。ハイカウンターの後ろのアートは、"人が集まりつながる場所"という新社屋のコンセプトから創作されたもの(青い線をなぞるように目で追うと人のかたちになっているのが分かる)
会議室は計11室。静と動を表す青と赤のグラフィックで構成。入口から赤の暖色系、奥に行くにつれて、青の寒色系となる。
社内外の人がセッションするためのプラットフォームとして議論も気分も盛り上がるようなデザインを意識したという。
11階 執務フロア。
フリーアドレス制。リボン状の長いメインデスクが、ベンチ、ハイ、さらにトンネルになり、高さを変えながらオフィス内を横断している。このデスクを中心に、ミーティングスペースや集中して作業ができるスペース等がフロア内の各所に散りばめられている。
各階ごとにデザインテーマがあり、11階は「Mad&Pure」。
中央には大人数でのミーティングや説明会等を開催できる広々としたエリアが用意されている。
13階 執務フロア。
一筆書きデスクはこちらにも。6階から15階すべての階に共通で設置されており、両端がそれぞれ上階・下階へと伸びるデザインになっている。1本のリボンで10フロアが途切れることなくつながり、約1500人の社員を結びつける様子を表現しているという。
ミーティングエリア。
13階のテーマは「fun」。
休憩エリア。隣接された黒いボックスの楽しげな絵が目を引く。
黒板コートされているボックスだ。各フロアに2つほど設置されており、それぞれ個性的な絵や文字が描かれている。"何か書ける場所が欲しい"というエイベックスの要望により、クロークやコピー機エリアなどに取り入れられた。
17階 社員食堂〈THE CANTEEN〉
インテリアデザインはTRUNK(HOTEL)を手がけたJamo Associates。
アメリカの西海岸のイメージした空間は、さまざまな用途を想定し、ホテルラウンジ、広場、アジアンダイニングなど6つの異なるテーマでエリア分けされている。植栽のコーディネイトはSOW atelierが手掛けた。
全体的にウッド素材を多く用い、屋外で使っているような家具を配置することで開放感のある空間に。 「ここは僕らの得意分野ということもあり、特に振り切りました」とトランジットジェネラルオフィス代表の中村貞裕氏。商談利用など外部の人も一緒に気軽に利用することができる雰囲気を目指したという。
avex新オフィスビルの設計が始まったのは4年前。当初は島型の執務フロアで構成される一般的なオフィスの予定であった。社内の構造改革に取り組むなか「会社が生まれ変わろうとしている今、新社屋は本当にこれでいいのか?」という社長の投げかけから、急遽1年前にインテリア設計プランが変更されたという。これからの働き方やエンタテインメント業界を取り巻く環境の変化を反映したエイベックスの新社屋プロジェクト。建設中のレコーディングスタジオ・レッスンスタジオや、「HALL OF FAME」と名付けられた廊下を利用したトロフィーの巨大ショーケースなど更なる見所の完成が待たれる。
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構成は1階エントランスホール、2階コワーキングスペース、3階会議室、4階〜5階各種スタジオ、6階〜16階オフィス、17階社員食堂。
建築設計・施工は大林組、1階〜5階と17階のプロデュースはトランジットジェネラルオフィス、6階〜16階オフィスフロアの内装を岡村製作所が手掛けた。その他にも、乃村工藝社、Jamo Associates、CEKAIなど、インテリア、アート、グラフィックの各界で活躍するクリエイターを起用し、外観からは想像がつかないデザインコンシャス・オフィスに仕上がっている。
青山通り沿い、元々この場所に建っていたエイベックス本社ビルの建替えである。周辺のビルと比べても高層なのがわかるが、それもそのはず、港区で建築物の高さ規制が始まる直前、最後のチャンスだからと100m超えのビルを目指したという。
エスカレーターで2階へ上がると、エイベックスの新ブランドロゴ "a"型のレセプションカウンターが迎えてくれる。
高さ3.5mのステンレス製だ。
高さ3.5mのステンレス製だ。
レセプションカウンターからエントランス方向の見返し。右側がオフィスへの入口。左側はコワーキングスペース「avex EYE」への入口。
2階〈avex EYE〉
スタートアップ企業が入居したり、イベントスペースとしても利用される。設計はDAIKEI MILLS(1階エントランスエリアや2階レセプションエリアも担当)。
絨毯の柄を含むグラフィック、アートは若手クリエイティブ集団CECAIが手掛けている。
2階〈avex EYE〉
スタートアップ企業が入居したり、イベントスペースとしても利用される。設計はDAIKEI MILLS(1階エントランスエリアや2階レセプションエリアも担当)。
絨毯の柄を含むグラフィック、アートは若手クリエイティブ集団CECAIが手掛けている。
連続する窓にはクヴァドラのカーテン。HAYの椅子と色合いを重ねたような淡い色彩で、やわらかく採光とビューを取り入れる。
オフィスフロアへ。
3階 〈THE SESSIONS〉
乃村工藝社がインテリアデザインを手掛けた会議室フロア。グラフィックとアートはCECAIが担当。ハイカウンターの後ろのアートは、"人が集まりつながる場所"という新社屋のコンセプトから創作されたもの(青い線をなぞるように目で追うと人のかたちになっているのが分かる)
会議室は計11室。静と動を表す青と赤のグラフィックで構成。入口から赤の暖色系、奥に行くにつれて、青の寒色系となる。
社内外の人がセッションするためのプラットフォームとして議論も気分も盛り上がるようなデザインを意識したという。
11階 執務フロア。
フリーアドレス制。リボン状の長いメインデスクが、ベンチ、ハイ、さらにトンネルになり、高さを変えながらオフィス内を横断している。このデスクを中心に、ミーティングスペースや集中して作業ができるスペース等がフロア内の各所に散りばめられている。
各階ごとにデザインテーマがあり、11階は「Mad&Pure」。
中央には大人数でのミーティングや説明会等を開催できる広々としたエリアが用意されている。
13階 執務フロア。
一筆書きデスクはこちらにも。6階から15階すべての階に共通で設置されており、両端がそれぞれ上階・下階へと伸びるデザインになっている。1本のリボンで10フロアが途切れることなくつながり、約1500人の社員を結びつける様子を表現しているという。
ミーティングエリア。
13階のテーマは「fun」。
休憩エリア。隣接された黒いボックスの楽しげな絵が目を引く。
黒板コートされているボックスだ。各フロアに2つほど設置されており、それぞれ個性的な絵や文字が描かれている。"何か書ける場所が欲しい"というエイベックスの要望により、クロークやコピー機エリアなどに取り入れられた。
17階 社員食堂〈THE CANTEEN〉
インテリアデザインはTRUNK(HOTEL)を手がけたJamo Associates。
アメリカの西海岸のイメージした空間は、さまざまな用途を想定し、ホテルラウンジ、広場、アジアンダイニングなど6つの異なるテーマでエリア分けされている。植栽のコーディネイトはSOW atelierが手掛けた。
全体的にウッド素材を多く用い、屋外で使っているような家具を配置することで開放感のある空間に。 「ここは僕らの得意分野ということもあり、特に振り切りました」とトランジットジェネラルオフィス代表の中村貞裕氏。
avex新オフィスビルの設計が始まったのは4年前。当初は島型の執務フロアで構成される一般的なオフィスの予定であった。社内の構造改革に取り組むなか「会社が生まれ変わろうとしている今、新社屋は本当にこれでいいのか?」という社長の投げかけから、急遽1年前にインテリア設計プランが変更されたという。これからの働き方やエンタテインメント業界を取り巻く環境の変化を反映したエイベックスの新社屋プロジェクト。建設中のレコーディングスタジオ・レッスンスタジオや、「HALL OF FAME」と名付けられた廊下を利用したトロフィーの巨大ショーケースなど更なる見所の完成が待たれる。
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