9月16日より始まった今村水紀+篠原勲/miCo. による「実践と考察展 / miCo.」に行ってきました。会場は東京南青山のプリズミックギャラリー(Prismic Gallery)
「miCo.の近作での実践とそこでの気づきや、その考察を展示。模型やドローイング、モックアップやムービー、インスタレーションなど多くの形式を用いて、展示作品・ギャラリー・打ち合わせスペースと外苑西通りの一角を、形づくる。」という展覧会で、模型やインスタレーション、写真、映像などを織り交ぜた8作品を展示。
会場に入ると、ラックのような衝立や、シルバーのカーテンで仕切られた空間に演出されている。
奥から見返すと大きく三つの仕切りには何か意味があるように感じられる。
そこで表から見るとこのようになっているのが分かる。プリズミックギャラリーの全面ガラスの大開口を使って、内部空間を積極的に外に向かって表現してみた。特徴的な雁行したファサードに呼応するように、シルバー、白、赤茶それぞれ色や素材を変えながら空間や視覚的な変化を試したようなインスタレーションだ。
〈装飾の機能 実践1:群で全体の雰囲気が現れる〉
「赤っぽい面」と「赤っぽい色のサンプル」。実作や計画中のプロジェクトで検討した(している)様々な “赤” を面と群で表現しながら空間をつくる。
2016年のヴェネチアビエンナーレに出展した作品で、ギャラリー・間でのヴェネチアビエンナーレ帰国展に出展を予定してが、会期延期となりこちらに出せることとなった。
3面が開口した30m2ほどの小さな空間を機能ごとにさらに小さく区分けると、部屋同士の繋がりより、外部との関係性が強くなると感じた。内部をファサードに見立てたてることで、道行く人や周辺環境との豊かな関係性をえられるのではないか。
実際のオフィスの3面写真。この風景を今回の展覧会でも実践した。
「miCo.の近作での実践とそこでの気づきや、その考察を展示。模型やドローイング、モックアップやムービー、インスタレーションなど多くの形式を用いて、展示作品・ギャラリー・打ち合わせスペースと外苑西通りの一角を、形づくる。」という展覧会で、模型やインスタレーション、写真、映像などを織り交ぜた8作品を展示。
会場に入ると、ラックのような衝立や、シルバーのカーテンで仕切られた空間に演出されている。
奥から見返すと大きく三つの仕切りには何か意味があるように感じられる。
そこで表から見るとこのようになっているのが分かる。プリズミックギャラリーの全面ガラスの大開口を使って、内部空間を積極的に外に向かって表現してみた。特徴的な雁行したファサードに呼応するように、シルバー、白、赤茶それぞれ色や素材を変えながら空間や視覚的な変化を試したようなインスタレーションだ。
〈装飾の機能 実践1:群で全体の雰囲気が現れる〉
「赤っぽい面」と「赤っぽい色のサンプル」。実作や計画中のプロジェクトで検討した(している)様々な “赤” を面と群で表現しながら空間をつくる。
〈軸組で街を見る〉
自邸「駒沢公園の家」(中央)と周辺の家屋を軸組模型で表現。外観は形や色、仕上げも様々だが、尺貫法というルールでつくられた日本の家屋は、窓の位置や、航空写真で大体の間取りと軸組が想像できる。1軒という単位が、群という単位で再構築できるような可能性を感じる。
自邸「駒沢公園の家」(中央)と周辺の家屋を軸組模型で表現。外観は形や色、仕上げも様々だが、尺貫法というルールでつくられた日本の家屋は、窓の位置や、航空写真で大体の間取りと軸組が想像できる。1軒という単位が、群という単位で再構築できるような可能性を感じる。
2016年のヴェネチアビエンナーレに出展した作品で、ギャラリー・間でのヴェネチアビエンナーレ帰国展に出展を予定してが、会期延期となりこちらに出せることとなった。
〈抽象的ではなく具体的な白〉
写真では分かりにくいが、様々なテクスチャーに様々な “白” を塗ってみることで白の持つ機能を探る。
写真では分かりにくいが、様々なテクスチャーに様々な “白” を塗ってみることで白の持つ機能を探る。
〈いくつかの周縁でつくる〉
自社オフィスで実際に使用しているカーテンと、模型、写真。
自社オフィスで実際に使用しているカーテンと、模型、写真。
3面が開口した30m2ほどの小さな空間を機能ごとにさらに小さく区分けると、部屋同士の繋がりより、外部との関係性が強くなると感じた。内部をファサードに見立てたてることで、道行く人や周辺環境との豊かな関係性をえられるのではないか。
実際のオフィスの3面写真。この風景を今回の展覧会でも実践した。
〈装飾の機能 実践2:ばらばらな体験をつなぐ〉
計画中の築40年RC造3階建て住宅のリノベーション「葉山の道」。室内と合わせ、外部から2階へ接続する階段の検討模型。傾斜地にある敷地を登っていく体験を階段にも投影し、景色が見え隠れしながら登れる階段。
計画中の築40年RC造3階建て住宅のリノベーション「葉山の道」。室内と合わせ、外部から2階へ接続する階段の検討模型。傾斜地にある敷地を登っていく体験を階段にも投影し、景色が見え隠れしながら登れる階段。
※展覧会初日、この階段について見学者からいくつかの批評があり、白熱した議論の末、階段のもつ機能とデザインについて一度フォーラムを開いてはどうかと提案があった。その勢いを借りて会期中にミニフォーラムを開く予定になりましたので乞うご期待。
今村水紀さんと、篠原勲さん。「今回扱っている実践・考察は、建築の小さな部分の仕上げの気づきから、街や山といったスケールの話まで様々です。一見バラバラに感じるかもしれないこれらの展示作品が一体的に群としてあるときの、ギャラリーを含めた環境全体で何かが伝わり、それを体験していただければと思います。」
【実践と考察展 / miCo.】
会期:20179月16日〜10月29日
会場:プリズミックギャラリー(Prismic Gallery)
詳細:www.prismic.co.jp/gallery/works/?p=1578
※土日祝は9.16(土)、10.7(土)、10.8(日)、10.28(土)、10.29(日)のみ開廊
【実践と考察展 / miCo.】
会期:20179月16日〜10月29日
会場:プリズミックギャラリー(Prismic Gallery)
詳細:www.prismic.co.jp/gallery/works/?p=1578
※土日祝は9.16(土)、10.7(土)、10.8(日)、10.28(土)、10.29(日)のみ開廊
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