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森清敏 + 川村奈津子 / MDSによる「白金の家」

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森清敏 + 川村奈津子 / MDS (Kiyotoshi Mori + Natsuko Kawamura / MDSによる港区の住宅「白金の家」を見学してきました。

 敷地面積64m2、建築面積38m2、延床面積102m2。RC造地下1階、地上2階建て。

 ファサードが斜めにせり出しているのは駐車スペースを取りながら内部空間を確保するためだが、形の異なる四角形三面で特徴的な顔になっている。
窓を設けなかったのは、向かいが駐車場で将来どのような建物が建つか予測が付かないため。

 玄関アプローチはボリュームのある階段。踏面は研ぎ出し仕上げ。 

 玄関。

 玄関から廊下、DKまで同じタイルで張り揃えてある。

 振り返ると壁の傾斜がよくが分かる。約1mほどせり出しているそうだ。 

 1階DK。プライバシーに配慮したことから閉ざし気味の外観だが、上部に2箇所バルコニーを設けハイサイドからこの吹き抜け空間に十分な光と通気をもたらす。



 キッチンからは竹の植栽が見える。自身の裏庭に植えたものかと思ったら借景だった。

 DKの横から水回りへ。

 外壁の傾斜に通じる意匠がここにも。 


 地下へ。 地下には納戸、子供室、主寝室の3部屋。

主寝室。クローゼットは階段下も目一杯利用した無駄のない設計。床はアッシュ材。

2階へ。右からバルコニー、リビング、書斎が吹き抜けを囲んでL字型に配されている。



 2階リビング。ソファーはIDEEで製作したものを造り付けた。床はウォールナット材。

1階に立つと目線は上下方向にいくが、2階では水平方向に。

 テレビは後ほど正面の壁に取り付けられる。その後ろの書斎スペースを取るために外壁がせり出している。上には採光用のバルコニーが設けられている。

 全く景色が見えないのも味気ない。借景が望めかつ周囲からの視線がない位置に絶妙に窓を開けた。内部では様々に表情を変える壁面の構成を楽しめる。

 照明計画は戸恒浩人/シリウスライティングオフィスによる。他の写真をご覧になってもあまり照明の姿が見えないと思うが、夕景の竣工写真が楽しみだ。

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