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松島潤平個展「PRISM@IC PRISMIC」

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12月4日からプリズミックギャラリーで開催の松島潤平個展「PRISM@IC PRISMIC」のオープニングに行ってきました。
(当日はまだ展示制作中だったため写真は未完のものであることをご了承下さい)

キラキラした状態の意味だと思っていた「プリズミック」は実は造語で、「プリズマティック」がその意味に当たる。そして「プリズム」は角柱を意味することも知り、示し合わせたようにギャラリーには角柱が存在している。
「プリズマティックなプリズムのあるプリズミックギャラリー」として自分の誤解を本当のことにしてしまおうかと考えたのが今回の展覧会の趣旨だ。

既存状態。

既存の “本物” の柱と同じサイズの “偽物” の柱をもう一つ立て、細部を見るとこれまた “偽物” であるスケール感をもった階段などが刻まれているが、柱としては “本物” のスケール。


その意匠はネガ・ポジの関係。

 テクスチャーには金箔や銀箔に加工を施した “本物” の工芸品を、チープなスチレンボードに貼り込むというフィクション。
(柱にはこの後、全面に箔が貼られる予定)

さらに最新のプロジェクションマップにより、「プリズマティック」な世界もつくり出す。
箔は世界的な金箔アーティストであり経済産業省伝統工芸士でもある、裕人礫翔(Hiroto Rakusho)が制作した非常に高価なものを提供してもらっている。

裕人礫翔さん。日本橋三越で開催中の個展会場から駆けつけた。
(個展は12/8に終了)


 
展覧会のDMはホログラムの箔ををプリント。光のちょっとした変化で七色に変わる。
右から左へ、カットする前、カット後、組み立てて「プリズム」になる。


10月に京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで開催された〈タデウシュ・カントル生誕100周年記念展『死の劇場 カントルへのオマージュ』展〉の会場構成。この模型は会場でデザインコンセプトを説明するためにパフォーマンスで使われたもの。

 長野県飯田市の〈育良保育園/2014〉 の模型は、実際に使われる仕上げ材で作られている。

 松島潤平さん。まずは展示制作がオープニングに間に合わなかったことをお詫びしつつ
「事実と嘘、本物と偽物、現実とフィクション、リアルとリアリティの間をたゆたう世界をつくりだそうとしています。ややこしいコンセプトかも知れませんが、今とても興味のあることを形にして皆さんに見てもらいたいと思っています。」

【松島潤平 個展 PRISM@IC PRISMIC】
会期:2015年12月4 - 2016年1月22日
会場:プリズミックギャラリー


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