土田拓也／ナンバーファイブス (no.555) による神奈川県平塚市の住宅「SUKIMA」(TSC)を見学してきました。
敷地に黒い箱が二つレイアウトされており、手前は物置でアウトドア用品などが収まる。
ドローンで撮影された上空からの画像でよく分かるが、整形の敷地に変形平面の建物が建つ。
駐車スペースは2台分あるが一方には大きなアメ車が停まれるようにファサードを後退させた。しかしこの変形が内部に変化をもたらし豊かな空間にしてくれる。
左は納戸で、右上の開口からは南側の明かりが入ってくる。
壁や天井は土田さんの作品ではお馴染みの木毛セメント板。
床暖房が備わっているのでそのままラグに座ることも多いそうだ。
モルタルの床は土間のような雰囲気に。少し段差を設けた右がダイニングとキッチンになる。
箱の内側は天井高を抑え、吹き抜け空間の開放感をより高める演出がされている。
上がった正面がトイレ、右側が子供室、左側が主寝室になる。
土田拓也さん（右）とお施主さん家族。
「箱の高さを抑え、その中の空間や建物自体の高さも低く抑えていますが、箱の隙間空間は十分なボリュームを取ってあります。そのことで場所によって広さや高さの感じ方が変わるメリハリのある空間となり、実際の面積よりも広く大きく感じられる住宅になっていると思います。また建物の高さを抑えることで工費も抑えられるメリットもあります。」
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝ japan-architects.com ＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Reproduction of any of these images and texts without written permission is prohibited.
記事や写真の無断転載を禁じます
Copyright: japan-architects.com