2015年10月16日より21_21 DESIGN SIGHTで開催する「建築家 フランク・ゲーリー展」(仮称)の概要が発表されました。
ディレクションは田根剛/DGTが担当。
Photo by John B. Carnett/Bonnier Corporation via Getty Images
■マニフェスト/フランク・ゲーリー
まずアイデアが浮かぶ。しょうもないけど気に入る。模型をつくって嫌いになるまで見続けて、それから違う模型をつくることで、最初のしょうもないアイデアを別の見方でみる。するとまた気に入る。
でもその気持ちは続かない。部分的に大嫌いになって、再び違う模型をつくってみると、全然違うけど気に入る。眺めているうちに、すぐに嫌いになる。直しているうちに新しいアイデアが浮かんで、そっちの方が気に入るけど、また嫌いになる。
でもまんざらでもない。
どうするか?
そう、また模型をつくって、次から次へとつくる。模型を保管するだけでも膨大な費用がかかる。でもどんどん続ける。次から次へと進めるうちに、ほら見ろ、最高傑作だ。
輝かしく、安上がりで、今までに見たことがないものだ。だから誰も気に入らない。悔しくて死にたくなる。ところが、神様がメッセンジャーを送り込んで皆に催眠術をかけるので、皆気に入る。
そしてアイデアを盗もうとする。模型も盗んで行こうとする。俺を頭脳と魂ごと欲しがる。でも踏ん張って、絶対にくれてやらない。
俺がやりたいのは、新しいアイデアを生むことだけ。たった一人で新しい模型をつくり続けたい。
保管するのに膨大な金がかかるので、こんなことをしていると模型の倉庫代で破産する。
これは偉大な歴史。伝説でもありマジなんだ。
続編がどうなるかと言えば、嫉妬するヤツらが現れる。嫉妬がヤツらに努力するよう仕向けるならばいいけれど、大半は壊すためにがんばりやがる。そこんとこが厄介。
■ディレクターズメッセージ「Joy in Architecture」/田根剛
「ゲーリーの建築には魂を感じる」。三宅一生さんは最初のミーティングでそう語りはじめ、「長年の友人であるゲーリーさんの展覧会を、21_21 DESIGN SIGHT で開催したいと思っています」と言いました。「まずはゲーリーさんに会ってきてください」。その時、このプロジェクトは始まったのです。
自分が建築を学び始めた大学一年生の春、大学の洋書セールの中から『フランク・ゲーリー作品集』を見つけ、言葉にならないほどの衝撃を受けました。そこには想像を超えた建築があり、その生き生きとしたエネルギーに・・・これが建築か・・・とびっくりしたのを憶えています。今回この展覧会の依頼を受けた時、真っ先にあの時の記憶が甦ってきました。
「建物(Building)をつくる」、その設計作業にはクライアントの要望や機能、予算、法規など解決しなくてはならない様々な課題があります。しかし「建築(Architecture)をつくる」にはただ機能や要望を満たすだけでなく、もっと自由に、もっと豊かに、多くのひとが集まる場所をつくる、それが建築家の仕事です。ゲーリーの建築は建物を超え、その強いエネルギーが全く知られていなかったビルバオのような都市を「世界のビルバオ」に変えてしまったのです。ゲーリーの常に驚きや発見に満ちた建築への情熱、そこには創造の喜びと闘いがあるのです。
本展では、ゲーリーの『アイデア』に焦点をあてます。誰もがなし得なかったアイデアはどこから生まれるのか。多くのひとに「喜び」や「驚き」を与える建築の魅力はどこからくるのか。氏の創作を通して、建築家 フランク・ゲーリーの『アイデアの喜び』を伝えることができればと思っています。
【建築家 フランク・ゲーリー展(仮称)】
会期:2015年10月16日〜2016年2月7日
会場:21_21 DESIGN SITE
ディレクションは田根剛/DGTが担当。
Photo by John B. Carnett/Bonnier Corporation via Getty Images
■マニフェスト/フランク・ゲーリー
まずアイデアが浮かぶ。しょうもないけど気に入る。模型をつくって嫌いになるまで見続けて、それから違う模型をつくることで、最初のしょうもないアイデアを別の見方でみる。するとまた気に入る。
でもその気持ちは続かない。部分的に大嫌いになって、再び違う模型をつくってみると、全然違うけど気に入る。眺めているうちに、すぐに嫌いになる。直しているうちに新しいアイデアが浮かんで、そっちの方が気に入るけど、また嫌いになる。
でもまんざらでもない。
どうするか?
そう、また模型をつくって、次から次へとつくる。模型を保管するだけでも膨大な費用がかかる。でもどんどん続ける。次から次へと進めるうちに、ほら見ろ、最高傑作だ。
輝かしく、安上がりで、今までに見たことがないものだ。だから誰も気に入らない。悔しくて死にたくなる。ところが、神様がメッセンジャーを送り込んで皆に催眠術をかけるので、皆気に入る。
そしてアイデアを盗もうとする。模型も盗んで行こうとする。俺を頭脳と魂ごと欲しがる。でも踏ん張って、絶対にくれてやらない。
俺がやりたいのは、新しいアイデアを生むことだけ。たった一人で新しい模型をつくり続けたい。
保管するのに膨大な金がかかるので、こんなことをしていると模型の倉庫代で破産する。
これは偉大な歴史。伝説でもありマジなんだ。
続編がどうなるかと言えば、嫉妬するヤツらが現れる。嫉妬がヤツらに努力するよう仕向けるならばいいけれど、大半は壊すためにがんばりやがる。そこんとこが厄介。
■ディレクターズメッセージ「Joy in Architecture」/田根剛
「ゲーリーの建築には魂を感じる」。三宅一生さんは最初のミーティングでそう語りはじめ、「長年の友人であるゲーリーさんの展覧会を、21_21 DESIGN SIGHT で開催したいと思っています」と言いました。「まずはゲーリーさんに会ってきてください」。その時、このプロジェクトは始まったのです。
自分が建築を学び始めた大学一年生の春、大学の洋書セールの中から『フランク・ゲーリー作品集』を見つけ、言葉にならないほどの衝撃を受けました。そこには想像を超えた建築があり、その生き生きとしたエネルギーに・・・これが建築か・・・とびっくりしたのを憶えています。今回この展覧会の依頼を受けた時、真っ先にあの時の記憶が甦ってきました。
「建物(Building)をつくる」、その設計作業にはクライアントの要望や機能、予算、法規など解決しなくてはならない様々な課題があります。しかし「建築(Architecture)をつくる」にはただ機能や要望を満たすだけでなく、もっと自由に、もっと豊かに、多くのひとが集まる場所をつくる、それが建築家の仕事です。ゲーリーの建築は建物を超え、その強いエネルギーが全く知られていなかったビルバオのような都市を「世界のビルバオ」に変えてしまったのです。ゲーリーの常に驚きや発見に満ちた建築への情熱、そこには創造の喜びと闘いがあるのです。
本展では、ゲーリーの『アイデア』に焦点をあてます。誰もがなし得なかったアイデアはどこから生まれるのか。多くのひとに「喜び」や「驚き」を与える建築の魅力はどこからくるのか。氏の創作を通して、建築家 フランク・ゲーリーの『アイデアの喜び』を伝えることができればと思っています。
【建築家 フランク・ゲーリー展(仮称)】
会期:2015年10月16日〜2016年2月7日
会場:21_21 DESIGN SITE
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