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山縣洋 + 浜崎一伸 共同設計による住宅「TY」

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山縣洋と浜崎一伸の共同設計による世田谷区の住宅「TY」のオープンハウスに行ってきました。
[Yo Yamagata Architects + Kazunobu Hamazaki / And Associates]

 敷地面積211m2、建築面積84m2、延床面積157m2。二方向に傾斜した敷地で元は擁壁で囲まれていた。周囲への圧迫を抑えるため片面を斜めにし、建物も1階を半地下状に埋め、建物の高さも抑えている。


 風致地区のため、ここでは建物を接道から2mセットバックさせなければならない。


 セットバックさせた部分を庭にして、おかめ笹を一面に植えた。


 2階のボリュームをキャンティレバーにし、下を玄関ポーチに。


 玄関を入って左を向くと一直線の動線。左にウォークインクローゼット、収納、書斎、来客用寝室へと続く。


 ウォークインクローゼットからは主寝室へ。


 主寝室。右奥に書斎を挟んで、来客用の寝室へ。


 テラスには寝室のキャビネットから連続するように鉢台が備わる。上部バルコニーはFRPグレーチングで光が注ぐ。おかめ笹はもう少し背が伸びるので、周囲からの寝室への視線を遮ってくれる。


 2階へ。階段の踏面は奥行きがありゆったりと上れる。右の壁はジョリパットの上から凹凸のあるローラーでテクスチャーを付けてある。


 階段を上がるとパントリー兼ユーティリティーへ真っ直ぐ通じる廊下が設けてあり、壁を挟んでLDKが広がる。


 振り返ると水回り。


 LDK。純白のEilersen(アイラーセン)のソファ。


 反対側は大きく開口しバルコニーへ連続する。


 奥のダイニング・キッチンは、控えめながら3種類の異なる開口から光が差し込む。 


 キッチン。奥は廊下に繋がるパントリー兼ユーティリティー。IHコンロには昇降式のレンジフードを採用しているので天井はすっきりだ。(キッチンコーディネートはマードレ)


 バルコニーはリビングの延長、アウターリビング。日光浴が大好きな施主の為に周囲からの視線を絶妙に避けなが設計されており、視線の抜ける方向が一番下がっているというわけだ。角には下から延びるソヨゴが顔を出している。


 FRPグレーチングはダイクレ製。1.5m程のスパンで渡してあるが、ハシゴ状のフレームなしで持っている。そのため前出のテラスの写真で分かるように下からは非常にすっきり見える。


 左のガラス張りは浴室。


 中からはこのように。電柱が残念だ。




山縣洋さん(右)と浜崎一伸さん(左)は竹中工務店時代の先輩後輩関係。共通の知人からの設計依頼で、どちらかがということだったが共同で請け負い設計を進めたそうだ。
「子育てを終えたご夫婦の為の建て替え住宅です。1階は少し閉じ気味に寝室や書斎、大収納のクローゼットを配し、2階に上がって天井高を抑えた廊下から一歩リビングへ入ると、明るく大きなワンルーム空間が広がるようシーンの切り替えができます。」

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