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新関謙一郎による世田谷の住宅「WKB」

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新関謙一郎/NIIZEKI STUDIOによる世田谷の事務所兼住宅「WKB」の内覧会に行ってきました。

 敷地面積84m2、建築面積58m2、延床面積166m2。RC造、4階建て。


 敷地の北側には緑道が通っており、建物の植栽と混じり合っている。 


 "コの字”型、或いは”L字”型の外壁がいくつも勘合し、その隙間が様々に開口している。

 
エントランスポーチ。左の階段を上がると住居。右の扉から事務所スペースへ。


 1階にある事務所スペースは1m程掘り下げてある。トップライトは北側に開口しており、作業をするには丁度良い光量だ。


 事務所スペースの玄関は緑道側にも。


 2階住居部へ。


 階段を登ると、外から見えた植栽が壁上部に造作されたプランターに植えてあることが分かった。


 階段から右を見る。ガラス引戸を全開にするとバルコニーとリビング・ダイニングや玄関が一つの空間のように連続する。


 南側は隣家が迫るので一文字の低めの開口。


 北側は緑道の桜に手が届くほど近いので大きく開放。花壇の植栽と借景が繋がって見える。


 薄く見えるよう面取りしたコンクリートのキッチンカウンターはキャンティレバー。コンセントが底面右に付いている。
上面の半ツヤは細目のサンドペーパーで仕上げて出したそうだ。 

 階段の仕上げ。踏面はエントランスポーチ、外階段、2階バルコニー、玄関から一続きで黒い玉砂利をコテで塗り固めた。蹴込みは黒モルタルの左官仕上げ。



 3階子供室。子どもたち3人で一緒に使うそうだ。手前は作り付けの勉強机。


 登ってきた階段を見返す。階段は広めで、途中に腰掛けて緑道の桜を眺められる。正面は水回りへ。 


 子供室奥から。左奥の扉からもう一つの外階段に出られ、4階の屋上テラスに通じている。


 水回りは全体的にダークな色調で、浴室は真っ黒だ。
左は洗面から浴槽まで面一で連続している。天井の円いのはトップライト。 


 4階への階段は子供室を対角に横切らないと使えない。動線により自然に家族が接触出来る機会が増える。


 4階主寝室。4階建てで高さ制限に収めるよう、1階を掘り下げ、4階を低め(2.1m)に計画した。右の扉とその奥は収納。


 屋上テラス。テラスを囲う壁の上にも造作プランターがある。


NIIZEKI STUDIOのコメント。「緑道の木々はとても力強い存在で、その木々と同じように彫りが深く力強い建物を目指しました。建物にもプランターを造り付け多くの植物を植え、周囲と馴染むことで既にそこに在ったかのような雰囲気です。またお施主さんのご家族はとても仲が良く大らかで、その様なご家族の生活を包み込めるように大らかな空間を心掛けました。」


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