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駒田建築設計事務所による住宅「O邸」

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駒田剛司+駒田由香/駒田建築設計事務所 (Komada Architects Office) による東京・大田区の住宅「O邸」を見学してきました。

 敷地面積134m2、建築面積67m2、延床面積113m2。RC造2階建て。
前面道路を挟んでご両親が住む実家があり緑豊かな庭が広がっている。その庭に対してすっきりとした開口をデザインした。

 背面は南西向きだがアパートが迫るため、ポリカーボネートの折板をスクリーンに利用。


 施主は子供の頃からこの前面道路は遊び場だった。近所にも知り合いが多く憩いの場として前庭にシマトネリコの植わるベンチを設た。


 サッシュやドアフレームを出来るだけ見せないようにしてある。そのため玄関扉にはラッチのないものを製作。


 玄関ホールはペントハウスまでの約7mの吹き抜け、そこにシルバーの螺旋階段が挿入されている。



 玄関から裏庭まで廊下が連続する。右にゲストルーム兼予備室、右奥に水回り、左奥に主寝室。


 ゲストルーム兼予備室。床は足場に使われていた古材。


 主寝室。背面に見えたポリカは乳白色で、プライバシーと明るさを両立している。また山の大きな折板のため横の隙間から意外なほど風が通る。



 2階LDK。


 通り側は前述した実家の緑が望め、宙に浮いたパレットの植栽と連続。


 そのまま後ろへ下がっていくとハイサイドライトが設けてあり、部屋の中ほどでも十分な明るさが保たれている。


 ハイサイドライトは屋上に段差をつけた屋根を利用してあり、その段差は屋上ではベンチに

ダイニング側の足元からは、浴室や洗面室をかすめながら裏庭のシマトネリコが覗く。

 
30cmほどスキップで上がった側はシーンを切り替え、書棚の間にトイレ、両側は子供室になっている。


 引越前だが、少しずつインテリアの小物が運び込まれている。ビンテージものがお好きな建て主で、床も “ビンテージ” というわけだ。 


 通り側の子供室。植栽パレットと一続きの机は足元にフィックスガラスの開口がある。ご覧のように通りを行く人とは絶妙に目線が合わないようになっている。


 ペントハウスから。


駒田剛司さん。「向かいにご実家、その間には子供の頃からよく遊んだ道路と、お施主さんの記憶が深く残る情景があります。前後に抜ける開口はスラブの高さを操作し、目線の高さにご実家の庭、下には通りが見えるようにしその情景を取り込めるようにしました。」



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