前田圭介/UID (Keisuke Maeda / UID architects) による住宅「群峰の森/COSMIC」を見学に行ってきました。規模の大きな住宅で見所も多いため、前・後編2回に分けてお伝えします。
何重にも門型フレームが群れをなしている。
西側正面から。ガレージが二つ見えるが、ここでは左側を「メイン棟」、右側を「アネックス」と呼ぶ。両翼の幅は42mある。
とても広い敷地なので全貌がなかなか見えないが、幸い周囲を回って見ることができる。
ソメイヨシノやハウチワカエデ、アオダモ、かなり大きくなるヒマラヤスギなどが植わり、いずれ建物はほとんど見えなくなっていくだろう。
南側の中央には月見台。ランドスケープに用いられた石は数十トンに及ぶ。ランドスケープ担当は荻野寿也景観設計。
東側は起伏に呼応するようにフレームも波打っている。まさに “群峰” だ。
北側。盛り土や植栽はプライバシーの確保にも重要だ。
一番大きなフレームの下が玄関アプローチになっている。
アプローチの両側には真っ赤なホンキリシマツツジが白い壁面とコントラストを成している。頭上のフレームはシンプルで大胆、高さ7.7m、長さ25mのS造の一枚板。なお構造設計は小西泰孝建築構造設計。
まずは和室へ。庭はガラス一枚を隔てて中に入ってきている。
和室は8畳
庭は敷居をも越え、畳の際まで迫る。玉砂利は枯山水の水を表現していることから水に浮く和室という趣向だ。
(後編ではより顕著な和室が登場!)
次に2階へ上がって見返すと、縦横の構成が遙か先まで続いているのが見える。
2階DK。開放的な空間を、御影石の床とブラックチェリーの作り付け家具で引き締めている。ここだけで4枚のフレームで構成されている。
キッチンからは南側のアネックスが望める。
次にリビング。
2階リビングから窓の外には地面が見える、ということはかなり盛り土がされていることになるが、右下にちらりとガレージが見え...
ガレージから見るとは何と盛り土の断面が表現されている。ここでも外の玉砂利はガラスを越えて中へ。
リビングへ戻り外に出ると、アウターリビングが設えてある。 軒(門型フレーム)の長さを操作し生まれた空間に特別な場所を作った。
反対側を見ると、同様に操作された軒が様々な性格の場所に活用されている。
1階へ。ランドスケープがそのまま階段室と一体になっている。
半地下で目線の高さに庭の草木が見える個室。
こちらの個室はこの住宅でいちばんダークなインテリア。ドライエリアにも見える坪庭に草木が植わる。
メイン棟はここまでで、後編では反対側のアネックスを紹介します。
========== japan-architects.com ===========
日本の建築家・インテリアデザイナー・ランドスケープアーキテクトと世界をリンク
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール
ジャパンアーキテクツメンバーのプロフィール >>japan-architects.com
建築・デザインのイベント情報 >>What's happening
建築・デザインのお仕事 >>求人求職情報
ジャパンアーキテクツへのお問い合せ >>事務局へメール